ジョルジーニョ放出の代わりにピャニッチ獲得か、その場合のチェルシーのシステムは?
チェルシーとユベントスの間で大きな取引が起こるかもしれない。
互いの中盤で大きな影響力を持ち続けていたジョルジーニョとミラレム・ピャニッチのトレードだ。
両者ともに優れたパサーであり、ゲームメーカーとして一級品の選手だ。
そこで今回は「Squawka」より、仮にこの取引が成立した場合のチェルシーのシステムについて紹介しよう。
ジョルジーニョをユベントスの放出の場合、代わりにピャニッチを獲得か
ジョルジーニョについてはナポリ、チェルシーで指導をした恩師であるマウリツィオ・サッリが再び共演を望んでいるとのうわさがある。
サッリの目指すサッカーに不可欠な選手なのだ。
対するピャニッチは典型的な天才タイプであり、フリーキックの名手でもあることで世界を代表するゲームメーカーだ。
ローマではもちろんユベントスでも重要な役割を担っていた。
しかし、ピャニッチへのマークが厳しくなると対処が難しくなりピャニッチ本人が批判にさらされるという事態にまで陥った。
サッリがチェルシーを率いていた時と同じ状況と言えるだろう。
互いに似た点を持ちながら異なるタイプの特徴を持っていると言える2人のスタッツを比較してみよう。
そこまで大きな違いはなく、言えることとしてはピャニッチはよりチャンスを作り出すことに長けておりジョルジーニョがよりリズムを作ることに長けていることくらいか。
だが、守備に弱点を持っているピャニッチがチェルシーにやってきた場合激しいプレミアリーグのスタイルに適応することができるのか、そして激しいマークを受けながら今まで通りのゲームメイクが可能なのか。
考えられるフォーメーションは
まずはこのフォーメーションが考えられる。
ジョルジーニョをそのままピャニッチに変換したものだ。
しかし、懸念点として挙げられるのはジョルジーニョと同程度のボールタッチをしながらリズムを作ることができるのかという点だ。
仮にペドロとウィリアンが去ってしまうと両サイドには若手とプレミア初経験のハキム・ヅィエフだけなのだ。
裏のスペースを有効に使うことも考えにくく、ピャニッチの長所が活きない可能性が高い。
2つ目に考えられるのはオーソドックスな4-2-3-1の中盤に組み込む形だ。
エンゴロ・カンテの周りを取り巻く状況や怪我に状態にもよるが、おそらくマテオ・コバチッチと組むと攻撃において大きな優位性を生み出すことができるだろう。
守備をサボることなく、それでいながら技術と得点力を持つメイソン・マイントをトップ下に置き技巧派タイプを両サイドに置くことでポゼッションをベースにしながらフランク・ランパードの目指すミドルからのプレスでシュートカウンターを狙うスタイルを作ることができる。
ほぼジョルジーニョのポジションを変換しただけだが、ジョルジーニョに求めていたことをそのままピャニッチに要求すると必ずどこかで歪が起こってしまう。
彼の特徴を捉え、少しずつ調整していく必要があるだろう。
チェルシーファンが懸念していることは?
チェルシーファンは1つ気がかりなことがあるはずだ。
エヴァートンとリバプールを相手に素晴らしいプレーを見せたビリー・ギルモアの起用がなくなることへの懸念だ。
仮にジョルジーニョが去ってしまうのならば、半分ギャンブルのようなものでもある30歳のピャニッチの獲得するよりもギルモアをそのまま代替することで長期的なチーム作りが可能と感じているからだ。
これまでイタリアで多くの経験をしているピャニッチは若いチームに良い影響を与えられる可能性は高いが、チームの有望な若手のチャンスを削ってまで獲得する必要はあるのだろうか。
これからコロナウィルスが落ち着いてきた場合、リーグの再開とともに移籍市場がかなり騒がしくなるだろう。
その時この2人の一流ゲームメーカーたちがどのような動きを見せるのか、ぜひ注目してほしいところだ。
コメント