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チアゴ・アルカンタラがリバプールにもたらした3つの事

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チアゴ・アルカンタラがリバプールにもたらした3つの事

 

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卓越したゲームメイク力

 

これまでリバプールに所属している中盤は良くも悪くもほぼ全員タイプが似ている。

強豪相手の試合で有効とされているファビーニョ、ジョルジニオ・ワイナルドゥム、ジョーダン・ヘンダーソンの3人はバランスが良く、セカンドボールの回収に優れている選手たちだ。

それゆえボールを失ってもすぐに取り返し、ショートカウンターで相手を沈める戦術を得意としている。

また、彼らは強力なサイドバックを用いた攻撃を多用しておりもはや彼らの代名詞と言ってもいいほどだ。

だが、6バックなどでサイドを封じ、完全にバスを停めた状態で守られた場合は先ほどの3人の中盤に状況を打破する力はない。

なぜならリズムを作ることも得意とはしていないからだ。

チアゴは合流して2日ほどしか経っていないにもかかわらず、チェルシー戦で完全にゲームメイカーとしての力を見せつけた。

左右に散らし、隙を見てはスイッチを入れる縦パスで相手守備陣を揺さぶる。

ワンタッチでのプレーが非常に多いため相手も時間とともに対応が難しくなってしまうのだ。

これまではロベルト・フィルミーノが下りてゲームメイクを手伝うような形が一般的ではあったが、これからはチアゴがゲームを作り、フィルミーノは持ち前の創造性を前線で活かすことが可能となるはずだ。

 

より鋭くなるカウンター

リバプールの自慢は両サイドのスピードスターたちだろう。

互いを理解し合っており、守備への貢献も大きく、それでいて得点王に絡む程の決定力を併せ持っている。

リバプールでは主に両サイドバックがサイドチェンジで相手を揺さぶったり、アンカーであるファビーニョやジョーダン・ヘンダーソンが両ウィングへボールを供給している。

これがよく見るカウンターの一例だが、チアゴが中盤に座ることでより一層激しく、鋭いカウンターを展開することが可能なはずだ。

なぜなら、他のチームで有効とされているマンマークでの潰しが効かないからだ。

チアゴ本人もプレスをいなすだけの技量を持っているが、彼に潰しを集中してしまうと両サイドバックから精度の高いボール供給を許してしまうのだ。

引いた相手にも有効な選手だが、これからはマンチェスターシティのように前から強烈なプレスをおかけてくる相手にも脅威となるだろう。

 

味方を活かす能力

一見すると中盤の選手であれば当たり前の能力に思えるだろう。

しかし、チアゴはアンドレス・イニエスタやルカ・モドリッチ、ダビド・シルバらと同じ”特殊な能力”を持っている。

彼らは通常の技術も非常に高いレベルで備えているが、常に味方が何をしてほしいのかを瞬時に察するだけでなく、次にアクションすべきことをメッセージとして込めたままボールを展開することができるのだ。

つまり、味方の代わりにビジョンを描きそれを体現することができる選手だ。

細かいが、共にプレーするチームメイトはこれ以上ないほどのやりやすさを感じているはずだ。

欲しがっている場所にボールが届き、そのボールには次の行動に繋がるメッセージが付けられているのだから。

上記に挙げた選手たちが全盛期の頃、怪我等で離脱した時にチーム全体のパフォーマンスが下がるのはそのせいだ。

彼らは単にボールを捌き、ゲームメイクを行うのではなく全体のビジョンを見通してそれに見合うパスを供給しているのだ。

そろそろ対策されつつあるとも言われているリバプールのスリートップはチアゴの加入によってさらに1段階上の存在へと進化するだろう。

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