ビッグクラブを渡り歩いたフェルナンド・トーレス、彼が選ぶベストイレブンは?
日本人からの認知度も高く、サガン鳥栖のイメージが強いかもしれないフェルナンド・トーレス。
トーレスはアトレティコマドリーでデビューして以来、多くのビッグクラブを渡り歩いたサッカー界のレジェンドの1人と言える存在だ。
中でもリバプール時代に残した彼の輝きは今でも多くの人の心に残っている。
そんなトーレスが自身が選ぶベストイレブンを発表した。
果たして誰が11人に選ばれたのか。
フォーメーションは3-4-1-2となっている
ゴールキーパー:ヤン・オブラク
ゴールキーパーは現アトレティコマドリーの守護神を選出した。
スペインのラリーガで最も優れたゴールキーパーに贈られるサモラ賞を4年連続で受賞するなど自他ともに認める現在世界最強のキーパーだ。
イケル・カシージャスを彷彿とさせる反射神経に大舞台に強いメンタルはこれまで幾度となくアトレティコマドリーを救ってきている。
これでもまだ27歳になったばかりというから驚きを隠せない。
5年連続のサモラ賞受賞が期待されており、サッカー史にレジェンドとして名前を刻むことになるのか。
センターバック:カルレス・プジョル
優れたアジリティとポジショニングを武器にバルセロナでキャプテンを務めていたカルレス・プジョル。
しかし、彼の本当に素晴らしいところはプロとしての振る舞いにある。
ピッチ外ではおとなしく、派手なことはしない性格だが一旦ピッチに立つと闘将へと変貌し味方を90分間鼓舞し続ける。
バルセロナの選手たちは揃ってプジョルの重要性を語っているのだ。
また、規律や模範的なふるまいをすることでも有名であり決して驕ることなく相手に対してリスペクトを持ち続けていた。
トーレスほどの男が惚れこむのも無理がない、そんなサッカー選手として、人間として優れているのがプジョルだ。
センターバック:ディエゴ・ゴディン
これまでディエゴ・シメオネ政権のアトレティコマドリーで世界一と言われる守備を支えていたのだこの男、ディエゴ・ゴディンだ。
ゴディンはしばしばクラシックなセンターバックと呼ばれ、ディフェンダーに必要なすべての要素を兼ね備えている近年最も優れたセンターバックの1人だ。
また、足元やフィードの精度もジェローム・ボアテングやセルヒオ・ラモスほどではないが高いものを持っている。
ゴディンと組む相方は常にその恩恵を受けてきただろう。
ピッチ上で表現すべきアトレティとしての神髄を見せ続け、ゴディン一人がいるだけでチーム全体が要塞と化すのだ。
それを目の前で見てきたトーレスは選ばずにはいられなかったのだろう。
センターバック:ジョン・テリー
イングランドの歴史に名を残す、ディフェンダーであるジョン・テリー。
モウリーニョ政権下で1シーズンわずか14失点という堅守を誇ったチームで守備の要となっていた選手なのだ。
もちろん、ディフェンダーとしての能力は高くモウリーニョからも評価されたいたが当時のチェルシーが精強を誇っていたのは間違いなくモウリーニョのマネージメントとテリーのキャプテンシーのおかげだ。
チームのために身体を張りすぎてしまうあまり、試合中に死にかけたこともあったくらいだ。
トーレスが選ぶ3人のセンターバックは全員が熱く、チームのためにすべてを捨てることができる選手となっている。
続いて中盤だが
4センター:アンドレス・イニエスタ
現在、Jリーグのヴィッセル神戸で活躍しているアンドレス・イニエスタ。
バルセロナの下部組織出身でありヴィッセル神戸にやってくるまではまさにバルセロナ一筋でやってきた男だ。
しばしば名手たちのベストイレブンに選ばれる選手であり、Jリーガーからも称賛の声が鳴りやまない。
イニエスタはサッカーという競技を熟知している選手で戦術理解度が異常なほどに高い。
基本技術の高さは言うまでもなく、決して派手ではないが確実に効果的なプレーを瞬間的に選択することができる。
スルスルと中盤からボールを運ぶイニエスタの姿はまさにエレガントであった。
バルセロナ、そしてスペイン代表の基礎を築いた伝説的な存在だ。
4センター:シャビ・エルナンデス
アンドレス・イニエスタと並ぶバルセロナ史上最高の選手の1人。
同じくサッカーを熟知している選手であり、ゲームメーカーとは何かを知りたければ絶対に見なければならない、そんなプレーをするのがシャビ・エルナンデスだ。
細かいパスのやり取りでサッカーにおけるポゼッションスタイルを確立させた選手であり、試合中にも関わらずお手本を見せているかのような綺麗な動きは見るものすべてを魅了させた。
シャビについてはこれ以上言うことはなく、同じスペイン人として選出したトーレスも多くのコメントを残したがらないだろう。
4センター:ハビエル・マスチェラーノ
自らが最も輝いていたリバプールからの選出だ。
アルゼンチン代表でも重要な役割を担い続けてきたハビエル・マスチェラーノ。
マスチェラーノの守備力は歴代屈指であり、中盤で確実に相手の攻撃をせき止める優れたフィルター役であった。
キャリア終盤にはバルセロナでセンターバックとしてもプレーしており、精度の高いフィードとタックルでチームを救い続けていた。
ワールドカップでアルゼンチン代表として出場した際もディフェンダーながら多くの人の記憶に残るプレーを連発していた。
今思えばリバプールの歯車が狂いだしたのもマスチェラーノの放出からだったのではないだろうか。
4センター:シャビ・アロンソ
希代のレジスタであったシャビ・アロンソ。
中盤の底ではどのような仕事をすればよいのか、それをすべて教えてくれる存在でありこれまで渡り歩いたレアルソシエダ、リバプール、レアルマドリー、バイエルンで称賛され続けた選手だ。
歴代最高とも称されるロングフィードは非常に美しく、カウンタースタイルを確立していた当時のマドリーではアロンソのパスから一気に戦局が変わる場面が多かっただろう。
ゲームの組み立てが上手かったアロンソはリバプールで価値を高め、多くの選手から憧れの存在となったのだ。
先ほどリバプールが弱体化した要因の1人であるマスチェラーノを紹介したが、決定的なチームの不調を招いたのは間違いなくアロンソの放出である。
たった一人でここまで変わるのか、リバプールサポーターはみなそう思ったはずだ。
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