フィルミーノとは違うダイナミックさ、ティモ・ヴェルナーはリバプールに何をもたらすのか
日に日にリバプール移籍の噂が増えているRBライプツィヒのティモ・ヴェルナー。
24歳の彼はそのプレースタイルゆえにリバプールへのフィットは問題ないと言われている。
リバプール側もユルゲン・クロップは現在のスリートップに満足しているものの、彼らと同等のレベルの選手を加えることでさらに選手層を厚くしたいと考えている。
そこで今回はOmnisportより、ティモ・ヴェルナーがリバプールに与えるインパクトについて現センターフォワードを務めるロベルト・フィルミーノと比較しながら迫ってみよう。
ヴェルナーは違う何かをプラスしてくれる
今シーズン、ヴェルナーはRBライプツィヒでリーグ戦25試合に出場し21得点を記録している。
これは凄まじい記録であり、得点力についてはもはや世界のストライカーの中でもトップクラスだろう。
リバプールは得点を誰かに依存することはなく、主に両翼のモハメド・サラーとサディオ・マネが得点王を狙えるほどの決定力を備えている。
「得点」だけを見ると、単純計算で今のリバプールの誰よりもヴェルナーは優れているということであり新たな策を用いるのならば彼を得点源として計算することも可能だ。
フィルミーノよりもストライカーらしい働きをさせることで戦術の幅も広がるのではないだろうか。
Absolutely no surprise to see @TimoWerner win the Bundesliga 'Player of the Month' award for November! 🏆
Well deserved! 👏@EASPORTSFIFA #FIFA20 pic.twitter.com/GhzhXQ8OuX
— RB Leipzig English (from 🏠) (@RBLeipzig_EN) December 20, 2019
フィルミーノのゴールを超えた働き
さて、フィルミーノはリバプールで過小評価されがちな選手である。
20得点を約束するわけでもなければケヴィン・デブライネのようにアシストを重ねることもない。
しかし、彼無しではチームは全く機能しなくなってしまうのだ。
今シーズンのフィルミーノはファイナルサードで27回ものボール奪取をしている。
チームメイトのサディオ・マネとモハメド・サラーもそれぞれ23回と21回という高い数字を記録しているものの、センターフォワードを務めるフィルミーノが高い位置で奪い返すことで最短距離でチャンスまで繋げていることがわかる。
これに付随してこれまでフィルミーノは10回ものビッグチャンスを作り出している。
対するヴェルナーは18回のボール奪取に留まっており、システムの違いもあるだろうが基本的に現在のフィルミーノが行っている仕事を完全に体現することはおそらく無理だろう。
また、フィルミーノはドリブル成功率も高く59.2%を記録している。
両翼やヴェルナーをも上回る数字だ。
結局のところヴェルナーはフィルミーノとは違うモノをもたらす
結局、フィルミーノがしている仕事は彼以外には到底無理な話であり完全な後釜を用意することは不可能なのだ。
それでもヴェルナーに大金を支払ってでも獲得する価値とは何だろうか。
フィルミーノが得意とする偽9番の仕事とストライカーの下でプレーする10番の役割。
彼の守備への貢献度の高さとチャンスを作り出す力、ドリブル成功率やキープ力を考えるとヴェルナーの下でプレーさせる選択肢もあるのだ。
そしてヴェルナーはトップで構え、データ上誰よりも優れている得点力を活かしたプレーに専念することができる。
また、フィルミーノとの比較であったが一般的なストライカーと比較すればヴェルナーのゴール以外の貢献は非常に高いレベルにあるのだ。
これまでの両翼2人とフィルミーノ、そして新たに加えるヴェルナーの4人で今まで使ってこなかった形を整えると魅力的な攻撃ユニットが仕上がるのではないだろうか。
フィルミーノの完全な後釜とはいかないものの、RBライプツィヒで植え付けられた守備を見る眼と年々向上している得点力は今までとは違うモノとしてリバプールにプラスを与えるはずだ。
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