プレミアリーグ、今シーズンの最優秀選手は一体?
さて、コロナウィルスの影響でプレミアリーグが再開する見込みは今のところない。
しかし、だからと言ってサッカーのない毎日を過ごすのはあまりにも寂しい気持ちだろう。
そこで今回は今シーズンの最優秀選手候補を4人選出し、それぞれ理由を考えてみよう。
サディオ・マネ
今シーズン、26試合に出場し14ゴール7アシストを記録するサディオ・マネ。
年々得点力が上がっており昨シーズンは20点を記録し得点王にも輝いた。
そんなマネが最優秀選手にふさわしい理由は攻撃のみへの貢献ではないことが挙げられる。
その献身性は失われることがなく、強靭なフィジカルを活かして相手の攻撃をシャットアウトするときもあるほどだ。
そして、今シーズン注目すべきはその得点の中身だ。
重要なゴールがいくつかあり、タイトル争いをするのに1番厄介となるマンチェスターシティ相手に得点し、アストンヴィラ戦では最後の最後に決勝点を決めている。
リバプールの攻撃陣では欠かすことのできない選手であり、アタッカーでありながら守備にも貢献している姿と得点やアシストという形でしっかりと結果を残している部分も評価されるべきだろう。
ジョーダン・ヘンダーソン
リバプールのリーグ独走を語るうえでこの男を忘れてはいけない。
キャプテンを務めるジョーダン・ヘンダーソンは中盤のボックストゥボックスとして完成されており、守備面でのインターセプトやボールを刈り取る能力、そして攻撃時のボックス内に飛び出す動きなどどれをとっても優秀だ。
今シーズン最も優れていたのはその対応力だろう。
ファビーニョが怪我で離脱している際に彼はアンカーとして完璧な役割を果たして見せたのだ。
チーム全体のバランスを崩すことなく調整し、時には仲間を鼓舞する姿はまるで鬼神のようであった。
また、そのパス精度にはさらに磨きをかけておりロングパス1本でチャンスを演出することも少なくなくなった。
仮に今シーズンのプレミアリーグがこのままの順位で終了し、リバプールの優勝が確定すれば最優秀選手はヘンダーソンが受け取るべきであろう。
ジェイミー・ヴァーディ
かつてレスターシティを優勝に導いたこの男は少し過小評価されているように感じる。
ジェイミー・ヴァーディは既にベテランの域に入っているが、今シーズン2位に位置しているレスターシティを牽引する存在でありプレミアリーグの得点ランキングでもトップに立っている。
より得点を取ることに集中しているもののかつての貪欲さはまったく失われておらず、チャンスと見れば猛然と相手ゴールキーパーにまで走り詰めることもある。
レスターシティはあの優勝以来確実に力をつけてきたがそれでも4位以内でフィニッシュすることはとても困難なミッションのはずだった。
もちろん監督を務めるブレンダン・ロジャースの手腕や若手選手らの奮起も要因となっているだろうが、かつての優勝を経験し現在もここまで19得点を挙げるストライカーとしての境地を魅せ続けているヴァーディがいるからこその結果だろう。
リバプールがここまで独走していなければ今シーズンの最優秀選手はヴァーディで決まってもおかしくはないはずだ。
ケヴィン・デブライネ
驚くことに、この天才アタッカーは未だに最優秀選手賞を獲得したことがないのだ。
スター選手が揃うマンチェスターシティの中でもひと際高い技術を持ち、別格のパフォーマンスを見せていたケヴィン・デブライネももちろんこのリストの中に入るだろう。
シティ攻撃陣に多くの選択肢を与えるだけでなく、自身でゴールを脅かすこともできることが彼の最大の強みだろう。
今シーズンのマンチェスターシティは守備の崩壊からタイトル争いを行うはずであったリバプールと順位を離されてしまったが、デブライネは変わらず輝き続けた。
チームの調子に左右されることなく常に自分のパフォーマンスを発揮できるのはプロとしても困難なはずだが、彼はやってのけたのだ。
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