プレミア昇格のリーズユナイテッド、来シーズン期待できる5つの事
チャンピオンシップを勝ち取り、見事にプレミアリーグ昇格を果たしたリーズユナイテッド。
選手ももちろんのこと、マルセロ・ビエルサという興味深い監督が率いることで今やサッカー界を賑わすまでになっている。
そんなリーズユナイテッドは来シーズン、プレミアリーグに何をもたらすのか。
そこで今回は「Sportkeeda」より、プレミア昇格のリーズユナイテッドに来シーズン期待できる5つの事を紹介しよう。
ビエルサを称賛するペップの姿
マンチェスターシティの指揮官であるペップ・グアルディオラは何を隠そう、マルセロ・ビエルサを称賛している監督の1人なのだ。
かつて2006年にアルゼンチンまで会いに行くほどリスペクトしている。
だが、リスペクトをしているのはペップだけではなくジョゼ・モウリーニョやディエゴ・シメオネ、マウリシオ・ポチェッティーノらもビエルサに影響を受けている監督なのだ。
今や世界的な監督となっているペップは激しく攻め立てるという意味でビエルサの推し進めるスタイルと似ている。
今シーズンは最低でも2回は対戦する機会があり、ペップがリスペクトしている相手にどのような戦いを見せるのか、そして昇格してきたばかりのビエルサはどうペップを攻略するのか。
また、かつてはビエルサがアスレティック・ビルバオを率いていたときにバルセロナの監督をしていたペップと対戦をしたこともある。
ピッチ内外でこの2人のやり取りはぜひとも注目しておきたい。
エル・コロ(変わり者)の上陸
リーズユナイテッドのプレミアリーグ上陸は、ビエルサの上陸をも意味する。
信じられないほどの戦術オタクであり、かつてはリーグアンでマルセイユを率いてとてつもなく攻撃的なサッカーで欧州を魅了していた。
リーズユナイテッドの監督になってからも相手の分析を怠ったことはなく、相手のことを完璧に理解することでそれに見合う最適な戦術を用意することができる。
名門リーズユナイテッドをここまで導いた手腕は間違いなく本物であり、油断しているといくらプレミアリーグに慣れたクラブであろうと容易に喰われることは言うまでもない。
マンチェスターユナイテッドとのライバル関係
マンチェスターシティは補強を続けることができる。
リバプールはチャンピオンズリーグに引き続き今シーズンはプレミアリーグのタイトルを勝ち取った。
リーズユナイテッドはチャンピオンシップを優勝しプレミアリーグへ昇格した。
これらはマンチェスターユナイテッドからすると悪夢のような出来事だろう。
リーズユナイテッドとマンチェスターユナイテッドのライバル関係は知られており、2004年のリーズの降格とともにアラン・スミスが仕方がないとはいえリーズからマンチェスターユナイテッドに移籍したことでファンの心に火がついた。
あれから16年。
リーズはマルセロ・ビエルサとともに戻ってきたのだ。
これほどまでにマンチェスターユナイテッドを震撼させ、わくわくさせるような出来事は近年なかったのではないだろうか。
戦術、戦術、戦術、そしてフィットネス
ビエルサを語るにはこの言葉が必要だ。
戦術、戦術、戦術、そしてフィットネス。
彼は希代の戦術オタクであり、バーンリーやワトフォードのようにラインを低く設定して戦うことを好まない。
ラインは高く設定しプレスをかけることでゴールまでの距離を短くしているのだ。
同じプレスを操る監督としてサウサンプトンのラルフ・ハーゼンヒュットルが挙げられるが、ハーゼンヒュットルはとにかく攻撃的でまるで雪崩のようなプレスだ。
ビエルサはより計算されたプレスを用いており、それはまるで狩りにいく狼のようだ。
来シーズン、多くのチームは必ずその激しさを計算し尽くされた攻撃に驚くはずだ。
カルヴァン・フィリップス
リーズユナイテッドで鍵を握る選手がカルヴァン・フィリップスだ。
中盤でパスを捌き、守備における能力が非常に高く評価されている。
ビエルサが用いる3-3-1-3や4-1-4-1に欠かすことはできず、今後のリーズの将来をも左右ほどの選手なのだ。
確実にビエルサはフィリップスを戦術の中心に据えるはずであり、そのためにフィットネスを完璧に整えるメニューも考案しているだろう。
だが、それと同時にフィリップスに依存した戦いではないのもまた事実。
今シーズンで彼以外にも注目される選手は次々と出てくるはずだ。
さぁ、奇将に率いられたリーズはプレミアリーグにどのようなインパクトを残すのだろうか。
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