モウリーニョ政権で立て直しを!トッテナムが今夏に狙うべき5人の選手
トッテナムに就任したジョゼ・モウリーニョ。
勝つことに執着しておりその戦術眼は多くの選手を唸らせてきたサッカー界のれっきとした名将だ。
数えきれないほどのトロフィーを獲得しており、長らくタイトルから遠ざかっているトッテナムにとって希望の星となるか期待されている。
そこで今回はモウリーニョ政権で初となる夏の移籍市場で獲得すべき選手5人を紹介しよう。
ネイサン・アケ
プレミアリーグの若手ディフェンダーの中でも最も素晴らしい選手の1人がネイサン・アケだ。
左サイドバックとセンターバックを起用にこなすことができ、とりわけその守備のソリッドさは定評がある。
チェルシーアカデミーの出身というお墨付きであり今もなお買い戻そうとする動きがあるほどだ。
ジョン・テリーやリカルド・カルヴァーリョらを指導してきたモウリーニョは決して守備を疎かにすることを許さない。
ダビンソン・サンチェスはポテンシャルはあるものの未だに軽さが目立つ場面がある。
トビー・アルデルヴァイレルトは長期的な戦力ではなく、サンチェスの隣でコンビを築き上げる選手が理想的なのだ。
そして若さと実力を兼ね備えたアケはまさにターゲットとして申し分ない。
問題は£40mと言われるコストだが、彼らにそれを捻出する力があるのかどうか。
ニコラス・タグリアフィコ
アヤックスでインパクトを残し続けているのが左サイドバックを務めるニコラス・タグリアフィコだ。
チャンピオンズリーグでの躍進でかなり名前が売れており、マタイス・デリフトが移籍してからはより重要な役割を担うようになった。
トッテナムのベン・デイヴィスは全体的に物足りなく、彼よりも優れたオプションをモウリーニョは欲しがっている。
守備における対応の仕方や攻撃でのビルドアップを含む貢献、決して派手ではないが確実にチームのバックラインを強化してくれる選手なのだ。
今シーズンの1試合平均2.5回のタックルと5ゴール5アシストという数字を見ればその活躍の度合いがよくわかるだろう。
アヤックスは既にデリフトとフレンキー・デヨングを失っており、既にハキム・ヅィエフもチェルシー移籍が決まっている。
そのうえ、ゴールキーパーのアンドレ・オナナにも移籍の可能性があるためタグリアフィコの移籍までも容認するとは考えにくい。
アヤックスにとってよほど魅力的なオファーを出さない限りこのオペレーションは成功しない。
ユーセフ・アタル
フランスで度々優れた選手を輩出しているニースでポテンシャルを開花させたユーセフ・アタルは、トッテナムの重要課題の一つである右サイドバック問題を解決してくれる存在だ。
セルジュ・オーリエに一貫性はなく、キーラン・トリッピアーの穴を埋めるのは予想以上に難しくなっているのだ。
攻撃においては元々脅威となれるクオリティを持っていたが、ここ最近では守備における成長が著しい。
そのため今シーズン、アタルは怪我で試合を欠場しているにもかかわらず欧州のクラブからの評価は高いままなのだ。
空中戦も50%以上の勝率を出しており、オーリエとはまた違ったタイプのためトッテナムとモウリーニョにとっては戦術の幅を広げる可能性になる。
できるだけ早く獲得をし、モウリーニョが作り上げる組織に組み込みたいところだが・・・。
マルセル・ザビッツァー
RBライプツィヒではティモ・ヴェルナーやイブラヒマ・コナテ、ダヨ・ウパメカノらに注目が集まり勝ちだが、ヴェルナーに次ぐチーム内2位の得点を記録しているのがマルセル・ザビッツァーだ。
チャンピオンズリーグでの活躍で一躍多くのクラブからの注目を集めることとなったが、彼の攻撃における貢献は計り知れないものがある。
キーパスの回数や得点力はもちろんのこと、守備においても献身的に走り回っている。
数字で見ても明らかであり、1試合平均0.96回のインターセプトと1回のクリアを記録しており攻撃的ミッドフィルダーとしてはかなり優れた数値である。
しかし、モウリーニョにとって彼の最も素晴らしい点はボールを失わないことだ。
ソンフンミンやルーカス・モウラらよりも遥かにボールを失う頻度が少なく、カウンターで確実にボールを運びたいモウリーニョにとって理想的な選手なのだ。
問題はトッテナムがこのままチャンピオンズリーグ出場権を獲得できない場合の対応だ。
高額なサラリーを出すこともできず、ザビッツァーにとって残留や他クラブへの移籍を選ぶ可能性の方がまだまだ高いのだ。
ルカ・ヨビッチ
すっかり静かいなってしまったセルビアの若きストライカー。
フランクフルトでは狼のようにゴールに迫り、多彩なフィニッシュで世界を驚かせていた。
レアルマドリーにとってはカリム・ベンゼマの完璧な後釜だったはずだが、今では過去の姿は見られなくなってしまった。
トッテナムには絶対的エースのハリー・ケインがいるためストライカーの獲得は必要ないように思える。
しかし、ケインは離脱の回数が増えてきており1シーズン通しての活躍が難しくなっている。
ソンフンミンが見事に穴を埋める活躍を見せたが、それではあまりにも負担が大きいのだ。
そこでヨビッチの調子を取り戻したいマドリーと緊急用のストライカー不在のトッテナムの間にはWINWINの関係が生まれるだろう。
つまり、ローンでの移籍で互いの要件を満たすことができるはずなのだ。
フランクフルトで見せた姿は本物であり、モウリーニョの指導で生き返ることは十分にあり得る。
ヨビッチがトッテナム行きを決めるのかどうかは時のみが知ることだ。
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