リバプールが獲得を狙うセビージャのジエゴ・カルロスとは一体何者なのか
27歳の遅咲きディフェンダー、ジエゴ・カルロス。
セビージャに所属するこのブラジル人センターバックは国内ではバルセロナ、国外ではリバプールが獲得を狙う実力者として注目を集めている。
これまでブラジル国内を転々とし、今シーズンまではリーグアンでプレーするなど決して順調なキャリアを歩んできたとは言えないものであった。
セビージャで頭角を現しているがつまるところカルロスの特筆すべき点はなんなのか。
普段からラリーガの試合を見ている人ならば注目しているかもしれないが、今回は世界を代表するセンターバックたち(ハリー・マグワイア、フィルジル・ファンダイク、セルヒオ・ラモス)と比較することで彼の特徴をあぶりだしていきたいと思う。
守備での貢献は他の3人に劣らず、さらには特徴的な点も
まずは守備に関するスタッツだがマグワイア、ファンダイク、ラモスの性能の高さに目が行くだろう。
しかし、ジエゴ・カルロスの数字は彼らと比べても遜色のないものとなっている。
ここでデータには表れない彼の特徴を紹介したい。
最も特筆すべき点として彼は前から攻撃的な守備を行うというものがある。
マグワイアやファンダイクは冷静にラインをコントロールし、むやみに飛び込むことは少ない。
ジエゴ・カルロスの場合はとにかく前から相手を潰しにいくスタイルが基本となっている。
また、攻撃的という言葉が似あうように非常に激しタックルをエリア内外を問わず見舞っている。
その結果ピンチを救うことやショートカウンターに繋がる場面も多い。
その代わり、致命的な欠点も存在する。
カードを貰うことが多く、クリーンなイメージとは程遠いのだ。
彼の唯一の弱点であり、エリア内でカードを貰うことがあれば失点に関与する可能性も高い。
ただそれを差し引いても彼の前から守備をするスタイルは魅力的に映るのだろう。
攻撃も得意とまではいかないものの高水準にある
ブラジル人らしいというべきだろうか、攻撃に関しても高水準のものを備えている。
セビージャのスタイルも関係しているだろうが、複雑なショートパスの繋ぎや積極的にビルドアップに参加する場面は多くはないもののロングレンジのパスは正確で82%という数字を記録している。
両翼にスピードと決定力のある選手を置き、中盤には戦えるバランサータイプを置くリバプールにとっては十分な数字だ。
長所と短所が非常にわかりやすいため獲得するにあたって分析もスムーズにできるだろう。
27歳という年齢と€75mというリリース条項がネックになる可能性はあるだろうが、チームのスタイルにはぴったりな選手のはずだ。
デヤン・ロヴレンが退団濃厚な今、怪我がちなジョエル・マティプとジョー・ゴメスに代わる選手としてはベストだろう。
コメント