今シーズンのチェルシーの年間ベストプレーヤーは誰の手に?
今シーズンのチェルシーは非常に面白い。
補強禁止処分の影響だが、若手選手を使わざるを得ない状況となってしまったのだ。
しかし、クラブはフランク・ランパードの手腕を信じることにしたのだ。
その結果ベテランと若手の究極ともいえる融合を完成させ、不安定ながら見ているものを魅了するサッカーを作り上げている。
完成にはまだ遠いが、来夏の移籍市場を経てどのようなチームに仕上がるのか非常に楽しみである。
そこで今回は今シーズンのチェルシーにおけるベストプレーヤー候補たちを紹介しよう。
マテオ・コバチッチ
レアルマドリーから完全移籍で加入したマテオ・コバチッチ。
多くの人間はプレミアで活躍できるのか疑問の眼で見ていただろう。
しかし、今シーズンのコバチッチは間違いなくチェルシーのベストプレーヤーの1人であった。
フランク・ランパードにより、以前より深みのあるプレーを求められそれを見事にこなしてきた。
中盤において効果的なプレーを安定して見せ続け、エンゴロ・カンテのフィットネスが整わないことが多いにも関わらずそれを支えてきた。
また、ジョルジーニョとの関係も良好であり非常にプレーをしやすそうに見える。
持ち味であるドリブルの強さは素晴らしく、相手のプレスをスルスルと回避できる彼の能力はチェルシーの中盤を大きく助けている。
ランパードはこれからコバチッチを中盤におけるキープレーヤーとみなしてこれからの移籍市場を見ることになるだろう。
タミー・アブラハム
かつてロメル・ルカクの獲得に失敗した時、チェルシーはまたもやセンターフォワード不在の期間が長くなると思われていた。
そんな状況に突如現れたのがタミー・アブラハムだ。
昨シーズン、チャンピオンシップでアストンヴィラにローン移籍しておりリーグで25点を挙げるなどヴィラのプレミアリーグ昇格に大きく貢献した。
しかし、アブラハムがいきなりチェルシーのセンターフォワードを務めることができるのかは正直疑問であっただろう。
今シーズンの開幕以降、彼はそんな疑問を自ら払拭し価値を示し続けているのだ。
怪我の影響もあり、現在は試合に出ていないが13得点という数字は立派なものである。
身長が高く、身体がしなやかながらフィジカルも強いというパーフェクトっぷりは見事だ。
まだまだストライカーとして課題は残しているもののポテンシャルは絶大であり、これから長くチェルシーの攻撃陣を支える存在となることを期待されている。
メイソン・マウント
昨シーズン、ランパードが指揮を執っていたダービーで主力として活躍し彼がこよなく愛している選手がいる。
それがこのメイソン・マウントだ。
アタッカーとして必要なものはすべてそろっており、プレミアでも通用すると判断したランパードは彼を起用し続けている。
その期待にこたえるようにマウントは今シーズン6ゴール4アシストを記録している。
彼の素晴らしい点はオフザボール、プレッシング、ボールコントロールなどのバランスが優れているところだ。
独りよがりなプレーはせず、迅速に選択を行うためプレースピードを保ったままファイナルサードまで侵入することができる。
中盤として、アタッカーとして、そしてサイドのプレーヤーとして上手く役割をこなすことができるマウントはランパードの戦術を支えている重要な選手だ。
貢献のわりに怪我が少ないこともまた彼が評価されているポイントだろう。
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