[前編]この夏でフリーになる最も価値のある12人の選手たち
かつて世界で主人公のような光を浴び、活躍していた選手たちにも契約というものが存在する。
それは年齢を重ねるごとに慎重になり、簡単にクラブと契約を延長できる状況ではないのだ。
だが、契約が切れるということは他のクラブと移籍金ゼロで契約できるメリットもある。
そこで今回はFourFourTwoからこの夏でフリーになる最も価値のある12人の選手たちを紹介しよう。
エディンソン・カバーニ-PSG
PSGで200ゴールを達成したエル・マタドール。
マタドールの名にふさわしい激しいプレーとエレガントなゴールパターンは誰もがその目に焼き付けているだろう。
また、とてつもない得点力を持ちながら前線からの守備を怠らないなどチームにとって非常に使いやすい選手なのだ。
かつてズラタン・イブラヒモビッチの陰に隠れ、ウィンガーとしてプレーしていたころも自らの役割をしっかりと果たしていた。
32歳となったもののパフォーマンス自体に大きな衰えは見られず、周りを活かし周りに活かされることを熟知している彼は確実に多くのものをプレゼントしてくれるはずだ。
ドリース・メルテンス-ナポリ
ナポリでマラドーナの持つ最多得点記録を更新したドリース・メルテンス。
かつてウィングとしてプレーしていたメルテンスは偽9番としてプレーすることでその得点力を大きく伸ばすことに成功した。
元々がウィング出身のためセンターフォワードとしてプレーする際はウィンガーだけでなく中盤で攻撃的な役割を担っている選手らと強力な関係を築き上げてきた。
マウリツィオ・サッリの求める複雑で計算された戦術の中、重要な役割を担っていたため基本的にはどのようなタイプのチームにもフィットするだろう。
純粋なセンターフォワード以外に得点力の高いウィンガーを活かしたい場合やプレーメーカーとの連携で守備をこじ開けるプランが欲しいクラブは取りに行くべきだ。
ナサニエル・クライン-リバプール
リバプールに所属しているナサニエル・クラインは既に多くの人の記憶から薄れてしまっている。
かつてサウサンプトンからリバプールに来たとき、安定した守備と90分間上下運動を繰り返す運動量、そして緊急時には左サイドバックでもプレー可能な柔軟さを見せるなど素晴らしい選手であった。
しかし、度重なる怪我でキャリアは上手くいかなくなりトレント・アレクサンダー・アーノルドの台頭などで完全にポジションを失っている。
全盛期よりクオリティは落ちるかもしれないが守備に関する能力は元々高いため安定した出場機会を与えればたちまち復活する可能性もある。
プレミアでずっとプレーしているためリーグに慣れる必要性が無いことを考慮すると下位に沈んでいるクラブは是非確保しておくべき選手だ。
レイヴァン・クルザワ-PSG
PSGには4年以上在籍しているレイヴァン・クルザワ。
攻撃的サイドバックとして期待されていたクルザワだが、怪我をしてからはそのパフォーマンスレベルは確実に落ちている。
かつては豊かなスピードを生かした縦への突破、そして鋭いクロスを武器にPSGの左サイドの攻撃に厚みを増している。
現在はチームで左サイドバックとしてフアン・ベルナトの2番手となっているがパリで積んだ経験が消えているわけではない。
クルザワに対しては主にイングランド方面から獲得の噂がある。
ペドロ-チェルシー
かつてバルセロナでプレーし、スペイン代表としての経験も豊富なペドロ。
両足を使ったドリブルに正確なシュート、スペイン人らしいテクニックはこれまでチェルシーを大きく助けてきた。
33歳となったペドロだがこれまで6回のリーグタイトル、そして3回のチャンピオンズリーグを取ってきたキャリアは伊達ではなく彼の経験を欲しがるクラブは非常に多いだろう。
しかし、スペインメディアによるとペドロ自身はチェルシーに残ることを希望しておりクラブとの話し合いをこれから行うとされている。
そのためチェルシー側が契約延長の話を出せばペドロ獲得のチャンスは無くなるだろう。
マリオ・ゲッツェ-ドルトムント
かつてドイツ史上最高の才能と称されたマリオ・ゲッツェ。
ドルトムントで大きなインパクトを残すとドイツで絶対的な力を持つバイエルンへ移籍しサポーターの怒りを買った。
バイエルンで思うような結果を残せず、再びドルトムントで再起を図ったがなんと代謝障害になってしまう不運が彼のキャリアを大きくストップさせた。
もはやワールドカップで決勝点を決めた時の姿は戻らないと思われていたがようやくフィットネスを取り戻しプレーできる状態になった。
クラブ側が契約の延長を考えているかどうかは不明だがこのままフリーとなるとイングランドへの移籍が濃厚とされている。
昔の恩師であるユルゲン・クロップ率いるリバプールは以前にゲッツェ獲得を検討していたとされるが何か動きはあるのだろうか。
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