国内制覇!リバプールのリーグ優勝を支えた5人のヒーローたち
30年ぶりのリーグ優勝を果たしたリバプール。
ユルゲン・クロップをはじめクラブの関係者たちは多くの工夫を凝らしてここまでやってきた形だ。
彼らの自慢のスリートップやサイドバック、キャプテンのジョーダン・ヘンダーソンなど誰が欠けても優勝は成し遂げられなかっただろう。
その中でもメディアで多くを語られることのない”陰の立役者”たちがリバプールには存在する。
そこで今回はリバプールのリーグ優勝を支えた5人のヒーローたちを紹介しよう。
アドリアン
アドリアンの存在なくしてリバプールの成功はあり得なかった。
シーズンが始まる前はこう言われることに少し違和感を持っていただろう。
確かにウェストハムユナイテッドに所属していたころのアドリアンは凄まじい活躍をしていた。
しかし、その予想をはるかに上回るパフォーマンスとチームの後方で選手を支えるベテランらしさを発揮してくれたのだ。
アリソンがまさかの怪我で離脱してから、合計で11試合に出場していた。
その時の成績は失点が9、クリーンシートは2つと見事なまでの守護神っぷりを見せていた。
リバプール守備陣も盤石というわけではなく、時折大きなピンチを招くことも少なくはなかった。
それでもいつも最後に立ちふさがって失点を防いでいたのがアドリアンだったのだ。
まさにアリソンと同様に勝ち点を積み重ねることのできるゴールキーパーとして完全に信頼を得たのだ。
ジョー・ゴメス
戻ってきた、と表現する方が正しいだろう。
元々大きなポテンシャルを見せていたジョー・ゴメスはサイドバックなどもこなすことができる現代的なセンターバックだ。
豊かなスピードち1対1の強さを武器に若きディフェンスリーダーとして着実に成長している。
近年は注目されていながらも怪我の影響で試合を欠場することが多く、なかなか存在感を示すことができなくなっていた。
おまけにジョエル・マティプがフィルジル・ファンダイクと絶妙なコンビネーションを見せていたのも追い打ちとなった。
しかし、そのマティプが怪我となった途端にしっかりとチャンスを掴みとって見せた。
ファンダイクとの相性はもちろん、一貫性も持ち合わせることで信頼できるディフェンダーとしてユルゲン・クロップの信頼を勝ち取ったのだ。
リバプールがまさかの敗戦を喫したワトフォード戦もゴメスを欠いていたことが原因の1つとも言われている。
世界最高レベルのセンターバックの隣でプレーすることでまるでスポンジのように多くのことを吸収しているゴメスは来シーズン以降もリバプールで外すことのできない存在として君臨しているはずだ。
ジョルジニオ・ワイナルドゥム
チャンピオンズリーグのバルセロナ戦で勝利した立役者であるジョルジニオ・ワイナルドゥム。
元々は視野の狭いゴリゴリタイプのアタッカーであったが、その献身性とサッカーIQの高さで今ではインサイドハーフとして欠かすことのできない存在となっている。
ワイナルドゥムは決して目立つタイプではないが、絶妙なポジショニングとタイミングを取る攻め上がりでチームを攻守ともに大きく支えている。
ボールを失う機会が少なく、冒険をするタイプではないが確実に中盤で繋ぎ役となりチームのためであれば黒子として90分間地味な役割を演じ続ける。
また、重要なゴールを決めることも多く今シーズンも印象に残るゴールをいくつか記録している。
パス成功率もまさかの90%を超えるなどミッドフィルダーとしてさらに完成されつつあるのだ。
リバプールのリーグ優勝の鍵は彼が握っていたと言っても過言ではない。
ジェームズ・ミルナー
今シーズン、リーグでは20試合の出場に留まったジェームズ・ミルナー。
それでも彼は優勝の立役者としてその栄誉を受け取る資格を持つ選手なのだ。
リバプールに加入して以降、豊富な経験を活かしてインサイドハーフでお手本のような動きを見せていたミルナーだが、左サイドバック問題が起きてからはその穴埋めを行うなど本当に多くの意味でリバプールを助けてきた救世主なのだ。
今シーズンも中盤でプレーすることが多く、先発、途中出場問わずゲームをしっかりと締めていた。
また、絶対に忘れてはならないのがボーンマス戦でのプレーだ。
アドリアンの頭上を越えるシュートをライアン・フレイザーが放ち、誰もがゴールかと思った瞬間ミルナーはゴールライン上で見事クリアをしたのだ。
ただ失点を防いだだけではなく、優勝が近いと言われていたチームの気を引き締めプロとは一体何なのかを示した素晴らしいプレーであった。
1つ1つのプレーに意味を成し、チームメイトに良い影響を与え続けたミルナーはやはりどれほど年齢を重ねても”鉄人”なのだ。
ファビーニョ
リバプールの中盤を語るうえで欠かすことのできないのがファビーニョだろう。
モナコから加入してから当初はまったく試合に出場できず、加入半年で移籍の可能性も伝えられていた。
リーグやチームの特性に慣れてからはアンカーとして信じられないような働きをしており、長い足を活かしたボール奪取や正確なラストパスは今のリバプールの心臓部を担っていると言っても過言ではない。
それだけではなく、マンチェスターシティ戦で見せたような雷の如くミドルシュートも試合で多用するようになり手が付けられない存在となってきたのだ。
基本戦術であるボールを奪ってからの攻撃やポゼッションを取り入れる試合など、すべてにおいてファビーニョは適応しチーム戦術に合う動きで中盤をコントロールしている。
数字面からでも活躍がわかるほどであり、パス成功率は1試合平均87%を超えており、タックルは平均2回、インターセプトは平均1.5回、そして空中戦でも平均1.5回の勝利となっておりリーグ最高水準となっている。
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