大敗リバプールと好調エヴァートンが激突!勝利の行方はどうなる?
イングランド王者であるリバプールがアストンヴィラに7失点を喫して敗北したことはあまりにも衝撃的だっただろう。
何かが崩壊している音が鳴っており、そのまま代表ウィークに突入した。
そんな彼らが代表ウィーク明けに戦うのが宿敵エヴァートンだ。
エヴァートンはカルロ・アンチェロッティの下で着実に力をつけており、今シーズンは新加入のハメス・ロドリゲスのあっという間のフィットやドミニク・キャルバート・ルーウィンの覚醒により開幕4連勝を記録している。
現状では対照的な両者が激突する今回のマージーサイドダービー。
今回はそんな戦いの行方のポイントを紹介しよう。
ハメス・ロドリゲスの貢献
レアルマドリーに加入後、大きなインパクトをはじめは見せたもののその後は失速していたハメス・ロドリゲス。
バイエルンへローンで加入したものの完全移籍での獲得とはならなかった。
そんなハメスの行き先となったのがエヴァートンであった。
天才の復活に相応しい場所であり、まずは出場機会を定期的に得るためにも最善の選択であった。
だが、プレミアリーグは難しいリーグでありすぐに適応することが困難と言われている。
そんなリーグで開幕から活躍したのがハメスだ。
エヴァートンのサッカーにおいて最重要ともいえる働きをしており、決定的な仕事も果たしている。
リバプールの守備陣を崩すのであればそれは間違いなくハメスであり、エヴァートンのチャンピオンズリーグ出場権獲得におけるキープレーヤーとなるだろう。
リバプールで鍵となるのはディオゴ・ジョッタか
リバプールには強力なスリートップがいる。
対策をされてもそれは止められないほどであり、サディオ・マネとモハメド・サラーの両翼は世界でも随一の破壊力を誇っている。
そんな中、ウルブズからディオゴ・ジョッタが新たに加入を果たした。
ジョッタはウルブズにおいて重要な役割を果たしていた選手の1人だ。
スピードに溢れ、左サイドを主戦場としながら前線であればどこでもこなせる器用さも持っている。
フィニッシュ精度も高く、両足を使うことができるが何よりも素晴らしいのがその献身性だ。
守備を決して怠らないジョッタはリバプールのプレースタイルにフィットしており、既に初ゴールも記録している。
リバプールに新たな武器をもたらし、ダービーにおいて主役となれるだけのモノを持っている。
アンチェロッティはリバプールの戦術を既に分析し、対抗策を講じてくるだろうがそれを予想の遥か外から壊すことができるのはごくわずかな選手であり、その中にジョッタも含まれるだろう。
ここまで得点ランキングでトップに立つドミニク・キャルバート・ルーウィン
エヴァートンにとって大きいのはハメスの加入のみではない。
ついにドミニク・キャルバート・ルーウィンがストライカーとして一枚皮がむけ、本格的な点取り屋となっているのだ。
アンチェロッティは彼を本物のゴールハンターと見抜いており、長身かつスピードのある彼はこれまで前線で何でもこなしてきた器用な役割からゴール前でボールを待ち受けるスタイルへと変更している。
その結果、中に入ってくるクロスを見事に沈め、時にはエリア内での駆け引きから一瞬のスピードを活かしてワンタッチでゴールを決めている。
確実に守備力の劣るトレント・アレクサンダー・アーノルドとジョー・ゴメスのサイドを徹底して狙ってくるとみられており、リバプールはファビーニョを中心に中盤でしっかりと守備を構築できなければゴール前のスペースを彼に許すことになる。
ライバルを相手にゴールを決め、本格的に世界的なストライカーとしての1歩を進むことになるだろうか。
チアゴのゲームメイク
誰もがチェルシー戦でデビューしたチアゴ・アルカンタラの姿に驚いただろう。
チームに合流して2日とか思えないほど溶け込んでおり、チームのかじ取り役となっていたのだ。
チアゴの天才的なゲームメイクはこれまでのリバプールをもうワンランク上に引き上げるものであり、アンチェロッティの用意している策をすべて台無しにするだけの実力を持っている。
エヴァートンもアランやアブドゥライェ・ドゥクレなど強力な中盤を獲得しているが、チアゴはそれらすべてを跳ね除けボールを確実に前に繋げるだろう。
彼らの特徴的な強さとしてサイドバックの攻撃力が挙げられるが、それらを操るのもチアゴであり今回の戦いの命運を握るカギと言っても過言ではない。
エヴァートンサポーターはチアゴの存在におびえながらも、彼の見せるエレガントなサッカーを少し楽しみにしているのではないだろうか。
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