<後編>プレミアリーグ、今シーズンの最高のゲームを紹介
ウェストハムユナイテッドVSブライトン 3-3
毎シーズン、大きな補強をしトップ4に食い込むのではと期待されているウェストハムユナイテッド。
そんな期待を裏切るのもまた彼らの特徴だ。
マヌエル・ペジェグリーニ監督など名将を迎えても上位と足を並べることはできていない。
ホームで迎えたブライトン戦では幸先よく先制し、その後も追加得点をゲット。
後半すぐに失点したもののすぐに取り返したため3-1というスコアで今節は3ポイントを得ることができると誰もが思っていただろう。
しかし、そんな思いを打ち砕いたのが対するブライトンの技巧派、グレン・マーレーとパスカル・グロスだ。
この2人が立て続けに得点をし、ブライトンは勝ち点1を得たのだ。
逆にウェストハムユナイテッドはホームでの戦い、そして2点のリードがありながらもドローで終わったことで勝ち点2を失ったと言うべきだろう。
ウルブズVSマンチェスターシティ 3-2
今シーズン最も息をつく間もない試合だったのではないだろうか。
強力な戦力かつ統率された組織力で新ビッグ6を狙うウルブズと王者マンチェスターシティの戦いだ。
この試合ではマンチェスターシティが2点をリードしていたにもかかわらず最終的には3点を奪われ敗北してしまったのだ。
前半にエデルソンが退場となり、いきなり会場を混乱に陥れたかと思えばその後にラヒーム・スターリングが2得点したことで落ち着きを取り戻していた。
しかし、現在世界で最も優れたドリブラーであるアダマ・トラオレがそのポテンシャルを存分に見せつけたのだ。
中盤でパスを受けると独力で突破し見事なミドルシュートを突き刺した。
さらにはベンジャミン・メンディの隙をついて驚異的なフィジカルで吹き飛ばすとそのままラウール・ヒメネスへラストパス。
あっという間に同点となったのだ。
そしてウルブズの中でも戦術的に非常に重要な働きをするウィングバックのマット・ドハーティがスルスルと連携を使い侵入すると3点目をネットを揺らしたのだ。
マンチェスターシティからすると悪夢以外の何物でもなかっただろう。
ウルブズはアダマ・トラオレのみならずチーム全体の実力を見事に見せつけた。
シェフィールドユナイテッドVSマンチェスターユナイテッド 3-3
今シーズン躍進しているシェフィールドユナイテッドの実力が本物であるという証明の一つだこの試合だろう。
持ち味の固い守備と予測不能な攻撃を使い順調に攻め立てるシェフィールド、そしてマンチェスターユナイテッドを相手に2点を取ることに成功した。
ホームということもありこのまま勝てるかと思いきやマンチェスターユナイテッドのアカデミー出身選手、ブランドン・ウィリアムスがゴールを決めると流れが一気に変わってしまった。
メイソン・グリーンウッド、マーカス・ラッシュフォードと下部組織から上がってきた選手たちが立て続けに得点すると見事に逆転して見せたのだ。
若い選手を重宝するオレ・グンナー・スールシャールも自らの方針が間違っていないと確信しただろう。
ところが、これで終わらないのがシェフィールドだ。
後半45分にオリバー・マクバーニーが同点弾を叩き込んだのだ。
自慢の守備が3回も破られたことは痛かったが、名門相手に2点を先取、さらには逆転されたにもかかわらず最後に意地を見せてドローに持ち込んだことはシェフィールドの躍進が決して偶然ではなく必然的なものであると周りに知らしめたのだ。
コメント