<後編>1人選ぶなら?旧ビッグ6がそれぞれかくとくすべき極上の1人
チェルシー-ディーン・ヘンダーソン
チェルシーのフランク・ランパード監督がゴールキーパーを欲しがっていることは明確だ。
£71mもの移籍金でゴールキーパーの史上最高額を更新し、鳴り物入りでアスレチックビルバオからチェルシーに加入したケパ・アリサバラガ。
超人的セーブを持つケパだが、段々とミスが目立つようになり控えのウィリー・カバジェロをスタートから使うことが多くなっている。
そこでチェルシーが考えているのがディーン・ヘンダーソンの獲得だ。
シェフィールドユナイテッドの強力な守備を支えている1人であり、今シーズンはアリソンやエデルソン、カスパー・シュマイケルらに劣らぬパフォーマンスを見せている。
中でもそのセービング精度は素晴らしく、決定的なシュートを打たれたとしてもヘンダーソンが止める。という場面を多く見てきただろう。
ネックとなるのはヘンダーソンを保有しているマンチェスターユナイテッドだろう。
ダビド・デヘアのパフォーマンスレベルが段々と下がってきており、簡単なミスから失点するシーンも増えてきたことにより正守護神を来シーズンからヘンダーソンに変える可能性があるのだ。
ライバルに売却するとは思えないが、チェルシーとしては長期的なオプションにもなるため射止めておきたい選手だ。
マンチェスターユナイテッド-ジャック・グリーリッシュ
直近で獲得されたブルーノ・フェルナンデスをはじめ、近年のマンチェスターユナイテッドは移籍市場で上手く立ち回りつつある。
いわゆる「ハズレ」を引くことが少なくなり守備でもハリー・マグワイアやアーロン・ワン=ビサカなどトップレベルの選手の補強に成功してきた。
今の彼らが狙うべきはアタッカーとして最高峰になる可能性を秘めている選手、アストンヴィラのジャック・グリーリッシュだ。
マンチェスターユナイテッドにはアントニー・マルシャルやマーカス・ラッシュフォード、そしてダニエル・ジェームズなど若く魅力的な選手がおり、中盤にはれっきとしたワールドクラスであるブルーノ・フェルナンデスがいる。
グリーリッシュは前線の彼らのみならずフェルナンデスのポテンシャルを最大限引き出す手伝いをすることが可能な選手だ。
フェルナンデスの持ち味である守備をこじ開ける独力は今後対策されると効果が半減してしまう。
そこでグリーリッシュの創造性溢れるプレーに1試合平均2.2回も成功させているドリブル、さらには泥臭いプレーも厭わないその姿勢は前線の選手たちを全面的にサポートできるのだ。
もはやプレミアでもトップクラスのアタッカーとなっているためライバルが登場してきそうだが、未来をしっかりと見据えているオレ・グンナー・スールシャールのプランに魅力を感じる可能性は高いだろう。
アーセナル-ルイス・ダンク
アーセナルが今すぐに改善しなければならないのは守備だ。
これは明白だが問題は誰を連れてくるのかだ。
ヨーロッパの大会に出場することが厳しくなっているためトップクラスの選手を獲得するのは至難の業となっている。
そこで国内で存在感をあらわしているブライトンのセンターバック、ルイス・ダンクがアーセナルにとって良い補強となるはずだ。
ダンクは28歳と若くはないものの192センチの長身を生かした空中戦の強さにセンターバックが必要とするべき能力を一定のレベルで揃えている。
驚くべきは彼のスタッツだ。
もちろん所属クラブが違うため一概に数字で比べることはできないが、アーセナルのダビドルイス、そしてソクラテス・パパスタロプーロスよりもタックル数やインターセプト数、そしてパスの成功率が上なのだ。
さらには2ゴール3アシストはアーセナルのどのセンターバックよりも多く、攻撃にも貢献できる点は非常に大きい。
ダンク側からしてもアーセナル級のクラブに移籍できるチャンスはおそらく来夏で最後となるだろう。
ミケル・アルテタが来シーズンをどう考えているのか、それによってはダンクがロンドンにやってくることは十分に考えられる。
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