55人のジャーナリストと80人のクラブの監督の投票による賞があることをご存知であろうか。
そう、ヨーロッパで最も優れた選手に与えられる「欧州最優秀選手賞」だ。
2011年にバロンドールに代わる賞としてできた欧州最優秀選手賞はこれまでにリオネル・メッシやクリスティアーノ・ロナウド、アンドレス・イニエスタやフランク・リベリーなどが受賞している栄誉ある賞である。
クラブと代表での個人のパフォーマンスやチームに与えた影響力の大きさにより判断される。
では、2019年の最優秀選手賞に輝くのは誰なのか。
Sportkeedより、その候補5人を見てみよう
5.マタイス・デ・リフト – DF
マタイス・デ・リフトは今最も優れたDFの1人だ。
しかも年齢もまだ19歳だ。
若いことからそのリーダーシップは群を抜いており、アヤックスはデ・リフトが19歳になったと同時にキャプテンマークを渡しているほどだ。
昨シーズンは55試合に出場し重要なゴールも決めている。
チャンピオンズリーグでアヤックスが躍進したため、ヨーロッパのレベルで彼のパフォーマンスの高さを見ることができただろう。
あまりの規格外さに多くのクラブが獲得を狙っていたが最終的に莫大な移籍金と高額なサラリーを用意したユベントスが彼の獲得に成功している。
4.リオネル・メッシ – FW
彼についてはもう説明はいらないだろう。
リーグでは36ゴールを決めゴールデン・シューを獲得、チャンピオンズリーグでも10ゴールを挙げている。
32歳になってもなお衰えることを知らない超人である。
だが、残念なのはチームに結果をもたらせていないのだ。
バルセロナはリーグでは優勝した。
だが、リバプール戦では無残な逆転負けを許しコパ・アメリカでもアルゼンチン代表は優勝を果たすことができなかった。
メッシに対する期待値が高すぎることもあるかもしれないが、個人で記録を残すことよりもチームへ与えた影響を気にするのなら彼はこの順位となってしまう。
3.クリスティアーノ・ロナウド – FW
彼もまた説明が要らない選手だ。
クリスティアーノ・ロナウドは34歳になってしまった。
だが、相変わらずゴールマシーンぶりをクラブでも代表でも発揮している。
チャンピオンズリーグのラウンド16でアトレティコマドリーと対戦した時、ユベントスの敗退が濃厚の中ハットトリックを決め見事にチームを救って見せた。
さらにこのスーパーマンはUEFAネーションズリーグでもスイス相手にハットトリックを達成するなどチームを優勝に導くパフォーマンスを見せ続けた。
もし彼が賞を獲得するのなら自身の持っている記録を更新することになるだろう。
2.アリソン・ベッカー – GK
ゴールキーパーがここのリストに名前が載ることに疑問を覚える人もいるだろう。
ローマから破格の値段でリバプールに移籍した”ゴールキーパーのメッシ”はあまりにも優れたパフォーマンスを見せた。
アリソンはリバプールではハビエル・マスチェラーノが持つ20というクリーンシート数を更新する21を記録し、ゴールデン・グローブ賞を受賞した。
さらにアリソンは代表でもコパ・アメリカで素晴らしい活躍を見せ、6試合で1失点とう記録でゴールデン・グローブ賞を受賞している。
ゴールキーパーが最優秀選手賞を獲得するのはおかしな話だと思う人も大勢いるだろう。
だが、アリソンの活躍をその目で見てきた人なら誰であれ納得するものだ。
ナポリ戦でのスーパーセーブにCL決勝のスパーズ戦での鬼神っぷり。
それがアリソン・ベッカーという男である。
1.フィルジル・ファンダイク – DF
アタッカーとディフェンダーには同じ責任があるのだろうか?
ディフェンダーのミスというのはアタッカーのそれよりもはるかに大きいものだ。
逆に言えばディフェンダーが強いチームは自ずと結果がついてきやすくなる。
だからこそユルゲン・クロップは£75mでフィルジル・ファンダイクを獲得したのだ。
化け物と言わざるを得ないこのオランダ人は凄いという表現では収まらないほどの活躍を優れたリーダーシップと共に残した。
ファンダイクはすべてにおいて完璧な存在だ。
ただ一人のクオリティの高いディフェンダーではない。
チームのすべてを変えてしまうほどの影響力を持ち、リバプールでチャンピオンズリーグ優勝を果たしているのだ。
代表レベルでもそのパフォーマンスは落ちることは決してない。
ポルトガルに決勝で敗れたもののファンダイクは常に攻撃をシャットアウトし味方を鼓舞する存在であった。
ディフェンダーとしてこれほどインパクトを残した選手が過去にいただろうか。
アタッカーが獲得しやすいとも言えるこの賞をファンダイクに与えられたとしても誰も文句は言わない。いや、むしろ与えられなければいけない。
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