チャンピオンズリーグで14年ぶり、6度目の優勝を果たしたリバプール。
リーグでも歴代3位となる97ポイントを稼いだが更なる怪物が彼らの上を行ってしまった。
今シーズンこそはリーグタイトルを必ず取りにいきたいはずであるリバプール。
夏の補強は比較的大人しく、将来的に有望な選手らを中心に獲得しているためスターティングメンバーに入れ替えはないかと思われがちだ。
しかし、彼らには怪我で重要な選手たちを欠いていた過去がある。
オックスレイド・チェンバレン、アダム・ララーナ、ナビ・ケイタ、ジョー・ゴメス・・・。
それらの選手は今シーズンこれまで元気であり、シーズン開幕から彼らの力が必要となる時も多くなるだろう。
それらを踏まえ、今シーズンのリバプールの理想的なフォーメーションとメンバーを見てみよう。
GK アリソン・ベッカー
一時的に世界最高額のGKとなったアリソン・ベッカー。
ブラジル代表の正キーパーは伊達ではなく、すべての要素を揃えており時には遊び心も見せる精神的な強さも持ち合わせている。
最後尾から前線へのパスやチームを救うセービングが必要不可欠であり今シーズンのリバプールの守備は彼の調子が左右すると言っても過言ではないかもしれない。
右サイドバック アレクサンダー・アーノルド
アレクサンダー・アーノルドは20歳にしてスターへの階段を登ろうとしている。
なんとDF史上最多となるアシスト数を記録したのだ。
ディフェンスに課題が残るものの集中し、スカウサーならではの気力を出し切れば多くの実力者を黙らせることもできる。
そしてここぞという場面で降りぬく右足ですべてを粉砕し、まるで精密機械のように味方FWへアシストを供給するのだ。
今シーズンも彼の右足は大きな武器となるだろう。
CB ジョー・ゴメス
昨シーズンの前半戦で見せたゴメスとファンダイクのコンビはまさに鉄壁であった。
ゴメスは速さ、足元、空中戦のすべてを高水準で兼ね備えており、文字通り1対1では負けず裏を取られてもすぐに追いついてしまう。
そして経験が浅い部分は隣のファンダイクからの指示でカバーできてしまうのだ。
右サイドバックで使われることもあるが今シーズンのプレシーズンマッチではセンターバックで起用されており、期待通りのプレーを見せていた。
再び鉄壁コンビが見られるシーズンとなりそうだ。
CB フィルジル・ファンダイク
もはや説明はいらない。
ファンダイクはディフェンダーだ。
ディフェンダーがドリブルでたった1度抜かれただけで世界的にニュースになったことが今までにあっただろうか?
バロンドールを獲得してもおかしくない、れっきとした完璧なワールドクラスだ。
彼無しでリーグ制覇はあり得ない。
左サイドバック アンドリュー・ロバートソン
ロバートソンは非常にタフでチームのために働くことのできるチームプレイヤーだ。
アーノルドに引けを取らないクロスの質と攻撃参加、安定した守備で左サイドをたった一人で制圧することも珍しくはない。
サディオ・マネらと絡むと左サイドであっという間にクロスの精密機械となり、相手にとっての脅威となる。
クロップのシステムに完璧にフィットするサイドバックだ。
アーノルドと合わせて今世界で最もわくわくさせてくれるサイドバックだろう。
DM ファビーニョ
ファビーニョは突如モナコから獲得が発表された。
元々右サイドバック出身だがアンカーでその才能を開花させている。
昨シーズン初めはまったく出場しておらず、一時期は移籍も噂された。
だが、クロップがフィットしたと判断してからはほぼすべての試合に出場し中盤の安定化を増した。
もちろんチャンピオンズリーグ優勝の原動力になった1人であり£40mは今となってはバーゲン価格だ。
さらにプレミアリーグ初挑戦だった昨シーズンと違い、既に経験してからのスタートであるため彼の成長、進化にもぜひ注目したいところだ。
CM ナビ・ケイタ
RBライプツィヒで衝撃のパフォーマンスを見せてリバプールへやってきたチームへ創造性をもたらすことのできるミッドフィルダーだ。
ナビ・ケイタは中盤から創造性のある攻撃を展開し、1人で守備網を潜り抜けることもできる「黒いイニエスタ」とも言われている。
残念ながら怪我により彼の活躍を見損ねてしまったが持っているクオリティは本物だ。
怪我で出遅れた悔しさを胸にリバプールの中盤へ創造性をプラスし、リーグ優勝へ近づけることのできる重要な選手だ。
CM ジョーダン・ヘンダーソン
リバプールが誇るキャプテンだ。
ボックストゥボックスの選手であり、気の利いたプレーをしながらチームの為に走り回りゴールとアシストも記録することもできる。
ピッチ上で見せる気迫はまるで全キャプテンのスティーブン・ジェラードを思い起こさせる。
ヘンダーソンのプレスをかけるタイミングやセカンドボールの奪い方は一級品であり、ショートカウンターを仕掛けるためには不可欠な選手だ。
今シーズンは安定感のファビーニョ、創造性のケイタ、ダイナミズムのヘンダーソンでどこにも負けない中盤を形成することになるだろう。
右WG モハメド・サラー
2シーズン連続で20ゴール以上、得点王を獲得したエジプトの英雄だ。
1シーズン目はプレミアのレコードを破る32ゴールを記録した。
彼の突破力と得点力はもはや世界トップクラスであり、カウンター時に最もその良さを発揮することができる。
チームの貴重な得点源としての働きを期待されながら、前線でチャンスメイクをする動きも期待されるだろう。
CF ロベルト・フィルミーノ
今のチームには欠かすことのできないチームの為に動くことのできるCFだ。
一時期はスタッツに良さが出ないと言われていたが日を増すごとに得点とアシストを増やし、時にはトップ下の位置まで下りてトリッキーなプレーを披露する。
プレッシングの始まりの選手であり、リバプールの攻撃を1から構築するのに絶対的に必要な選手だ。
「モハメド・サラーはワールドクラスだが毎日ではない。サディオ・マネはワールドクラスだが毎日ではない。ロベルト・フィルミーノは毎回ワールドクラスだ。」
こんな言葉があるほど彼の動きは洗練されており、両ウィングはもちろんサイドバックや中盤の選手の攻撃参加まですべてをカバーしてくれる。
リバプールに言わせてみればクラブにとって最高のセンターフォワードだろう。
左WG サディオ・マネ
モハメド・サラーとともに得点王を獲得したセネガル代表は左サイドで変わらぬスピードを活かした突破力を見せている。
守備に走る姿が印象的であったが、攻撃だけではなく守備時に味方陣地内まで戻って守備をするほどだ。
そして昨シーズンは更に得点力を増し、PKを蹴ることなく22点を記録した。
まだまだ満足はしていないはずであり、今シーズンはもうワンランク上の選手になるべく野心的にゴールを狙うだろう。
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