昨シーズンのチャンピオンズリーグにてマンチェスターシティが悲願となる優勝を果たすどころか準々決勝で姿を消したことは記憶に新しいだろう。
準決勝に進むか否かの分かれ目は最近何かと話題になっているVARだった。
残り時間僅か、あと1点取ればマンチェスターシティは準決勝に進める。
そんな場面においてラヒーム・スターリングがついに決勝点となるゴールを決めたのだ。
しかし神は残酷であった。
VARによる判定で直前にオフサイドがあったとされ、得点が取り消され結局準々決勝で敗れ去ったのだ。
全く同じようなことがプレミアリーグ第2節、マンチェスターシティとスパーズの試合で起こったのだ。
ガブリエル・ジェズスが交代後見事なゴールを突き刺したのだが直前にハンドがあったとされ取り消し。
試合は2-2で幕を閉じた。
今回のVARの判定についてペップ・グアルディオラは不満を爆発させている。
それも無理はないのかもしれない。
今のところVARは一貫性を保っているとは言い難いからだ。
VARとはご存知の通りビデオアシスタントレフェリーのことだが文字通りあくまでアシスタントに過ぎないのだ。
つまりVARを使用するか否かは主審によって決められるのだ。
よってこれまで主審たちが不安定な試合裁きをしていると騒がれていた根本的な問題は何も解決されていないように思える。
「あの場面でなぜ使わなかったのだ?」
今シーズンは必ずこのセリフが頻繁に出てくることだろう。
だが、細かな反則を見逃すこともない部分についてはより安全で公正を保ったゲーム運びができるとも言える。
長所と短所を併せ持つVARは今後どのように使われていくのか注目したいところである。
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