2020/2021シーズン、覚醒するであろう5人の10代達
ウィリアム・サリバ
来シーズン、アーセナルは£27mもの額を出して獲得したこのフランス人プレーヤーに感謝するだろう。
リーグアンのサンテティエンヌでプレーするサリバは19歳ながらセンターバックとしての能力を票かされ、昨シーズンに多くのクラブが獲得を狙っていた逸材だ。
サリバは非常に1対1に強く、ボールの扱いに長けているモダンなディフェンダーでありチームの失点を減らすことに大きく貢献できる選手だ。
28試合で36失点を許している今のアーセナルはとにかく屈強でクレバーなセンターバックを必要としている。
ダビドルイスやソクラテス・パパスタロプーロスらは経験豊富で素晴らしいディフェンダーだが明確な弱点が大きな亀裂を生んでいる。
サリバには経験がないものの彼らのバックアップを受けてプレーし、自らの長所であるボールコントロールや1対1の強さを試合中で発揮することができればピッチにいる誰よりも堅実な守りを展開するはずだ。
ブカヨ・サカ
元々はアタッカーだったものの、左サイドバックへコンバートされてから大きく評価されるようになったブカヨ・サカ。
アーセナルはセルティックから£25mという決して安くない金額でキーラン・ティアニーを獲得しているが怪我によりまともに稼働することができていない。
守りに関してはティアニーの方が上だろう。
しかし、サカはこれまで見せた試合の中で非常に攻撃的でありチームのために走り続けてきた選手だ。
また、リーグ戦で3アシストを記録するなど彼のクロス精度には注目せざるを得ないものがある。
試合の中で自らの武器を見せることができるのは大切であり、サカは周りを怖がることなくエネルギー溢れるプレーをしている。
試合に出せば出すほど成長するタイプの選手なのだ。
ティアニーとのポジション争いをしつつ居場所を確保することができるか、アーセナルサポーターとしては是非とも気になるところだろう。
ビリー・ギルモア
ブレイクせずにはいられないのがチェルシーのビリー・ギルモアだ。
リバプール、エヴァートンと強豪との戦いでMOMを獲得する活躍を見せレアルマドリーまでもが注目をしていると言われるほどの逸材だ。
中盤において冷静さを持ち、一人でゲームメイクができる選手だ。
ギルモアの場合、若手の起用に積極的なフランク・ランパードがいるため来シーズン以降トップチームでの試合が増えるのはほぼ確実だろう。
コバチッチやジョルジーニョら中盤の選手とのポジション争いになるとみられており、彼らのような名手から居場所を勝ち取ることができればもう1ランク上の選手へと成長することができるはずだ。
フィル・フォーデン
ダビド・シルバの完璧な後釜として成長を続ける天才ミッドフィルダー、フィル・フォーデン。
フォーデンは徐々に出場機会を増やしており、ケヴィン・デブライネ、イルカイ・ギュンドアンらワールドクラスがひしめく中盤で居場所を確保しようと懸命に努力をしている。
試合を見ればトップチームでプレーするのに十分なレベルであり、ペップの要求にも応えられそうだ。
ただし、継続して試合に出ることができなければそれはすなわち絶大なポテンシャルを殺してしまうことに繋がる。
仮にカップ戦が中心になったり途中出場が多くなると彼にとって来シーズンは非常に難しいものになるだろう。
そのため国内でのローン移籍を検討しているはずだ。
より順位の低いチームで継続的に試合に出場し、プレミアの土に更に慣れておく必要がある。
メイソン・グリーンウッド
マンチェスターユナイテッドでブレイク間近なメイソン・グリーンウッド。
グリーンウッドは18歳ながら既にその実力はヨーロッパのトップリーグで上手くやれるだけのものを持っている。
天性の得点センスを持ち、リーグ戦22試合の出場のうち先発が4試合のみにもかかわらず5ゴールという記録を残している。
同じくアカデミー出身であるマーカス・ラッシュフォードと似たような特徴を持ってはいるがグリーンウッドはおそらくラッシュフォードの才能を超えているだろう。
とにかくゴール前で冷静であり、ヨーロッパリーグでも5得点を記録しているなど大舞台にも屈しないメンタルの強さも兼ね備えている。
これまで歴史上多くの人の記憶に残っている名ストライカーたちの特徴を彼は持っており、まもなく開花する寸前のところまできているのだ。
来シーズン、10代の選手が主役になるとすれば確実にそれはグリーンウッドだろう。
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