アーセナルにとっては負けなくていい試合だったのだろうか、それとも勝つべき試合だったのだろうか。
結果は2-2のドローに終わったが、試合は前半と後半でまったく違うものになっていた。
アーセナルサポーターの中には前半途中でベッドの中に入ろうと決心した者もいるのではないだろうか。
今回はアーセナルがスパーズ相手にドローで終わってしまった、もしくはドローに持ち込めた理由を3つ紹介しよう。
1. 後半で取り戻すことができた
前半のアーセナルは全体的にひどかった。
ピエール・エメリク・オーバメヤンは左サイドで単調な攻撃しかできず、アレクサンドル・ラカゼットは風のように消えていた。
唯一期待できる動きを見せていたニコラペペはシュート以外は良かっただろう。
前半終了間際のラカゼットのゴールのおかげか、後半になってチームは一貫性のあるプレーをすることができた。
ウーゴ・ロリスのセーブに阻まれはしたがいくつかチャンスを作り出すことにも成功していた。
特にダニ・セバージョス投入はスパーズを地獄に落とすかの如く鋭く痛い手であった。
結果的に後半になって1点しか返すことができなかったが途中までの雰囲気を考えれば上出来だろう。
グエンドゥージが成長を見せるかのように堂々とプレーしていた姿も印象的であった。
2.個人のミスが響いた
アーセナルは自ら地へ落ちていく選手が多すぎる。
シェコドラン・ムスタフィは言うまでもなく、ダビドルイスも酷いミスから失点の原因となった。
この試合ではベルント・レノがお粗末なセービングを披露しエリクセンの得点を許し、グラニト・ジャカはリスクを全く考えないタックルをエリア内でお見舞いし、見事PKのよって失点している。
確かにアーセナルの守備は脆弱であり、改善点の一つだ。
しかし、これら防ぐことのできる失点はできる限り減らしていかねばならない。
もちろん、それなりのクオリティを持った選手を補強すればそういったミスも減るが・・・。
3.ラカゼットとグエンドゥージが素晴らしかった
失点の原因を考えることは大切だが、2点ビハインドからドローに持ち込めた理由を考えるほうがより楽しい。
ラカゼットとグエンドゥージはこの試合であまりにも素晴らしかった。
ニアを抜いて見事に前半のうちにゴールを掻っ攫ったラカゼットはその後もボールを保持し続け、相手の脅威となるアタッカーとなっていた。
リバプール戦でスタメンではなかったことへの怒りを見えるかのように。
グエンドゥージは酷すぎたジャカの分まで働いていた。
ピッチを動き回り、ボールを持てば素早く持ち運び相手エリア内へ侵入する。
スルスルとドリブルで駆け上がる姿はとてもまだ若い選手とは思えなかった。
もはや彼が中盤の強度を保っていたといっても過言ではない。
この2人の活躍は今後のアーセナルにとって必ず好材料となるはずだ。
コメント