プレミアリーグ第8節、王者であるマンチェスターシティはエティハドでウルブズを迎え撃つことになった。
何度も紹介したようにウルブズはチャンピオンズリーグ出場権を手にしてもおかしくがないほどの実力を持っており、まったく油断ができない相手だ。
そんな相手をホームに迎え、そして彼らはノリッジシティに続き今シーズン2敗目を喫してしまったのだ。
それも無得点に終わり、アダマ・トラオレに2点を許した。
ではなぜマンチェスターシティはホームであっさりと敗れてしまったのか。
今回はその要因とウルブズの凄さを再び紹介しよう。
1.ペップのギャンブルすぎた采配
ペップはノリッジシティ戦で標準以下のパフォーマンスを見せ、ディナモ・ザグレブ戦でも微妙であったセルヒオ・アグエロを起用した。
今回もアグエロは無得点でチームに貢献することはできなかった。
しかし、プレミアリーグで活躍し続けている彼を信頼することに何ら違和感はない。
問題は左に新戦力のジョアン・カンセロを置いたことだ。
マンチェスターシティのディフェンス陣は問題を抱えているが徐々に新たなポジションに慣れてきているオレクサンドル・ジンチェンコを起用しなかったのには謎が残る。
さらにイルカイ・ギュンドアン、リヤド・マフレズ、さらにはダビド・シルバよりも優れたパフォーマンスを見せることができるベルナルド・シウバをベンチに置いてしまったのだ。
結果的に彼の采配は当たらなかった。
2.ケヴィン・デブライネの怪我
ケヴィン・デブライネを欠いていることを1番後悔した試合かもしれない。
マンチェスターシティの攻撃は決して無力ではなかったからだ。
多くのシュートを放ち、確実にウルブズゴールへと迫っていた。
だが、彼らの守護神であるルイ・パトリシオは神がかり的なセービングでこれらをはじき続けたのだ。
もちろんウルブズはチーム全体の士気が上昇しただろう。
デブライネはこういった流れをたった1本のパスやクロスで断ち切ることができる特別な選手だ。
その彼無しでウルブズ守備陣を完全に崩すことは容易ではなかったということだ。
怪我ならば仕方ないがデブライネという男の偉大さを思い知った試合だっただろう。
3.エメリク・ラポルテの不在が守備陣の崩壊を招いている
エメリク・ラポルテやジョン・ストーンズが怪我で欠場となり、本職のセンターバックは今やニコラス・オタメンディのみである。
今回の試合ではセンターバックでも素晴らしいパフォーマンスを見せることができるフェルナンジーニニョとオタメンディがコンビを組むことになった。
だが、結果は散々であった。
カイル・ウォーカーは致命的なパスミスを犯し、守備陣全体が混乱に陥ったのだ。
さらにはオタメンディの決定的なミスから得点が生まれた。
エメリク・ラポルテという男は個人でも素晴らしい守備を見せてくれるが、それと同時に守備陣をまとめることができる優れたリーダーなのだ。
彼らが犯したミスは必然的なものだっただろう。
4.ラウール・ヒメネスが爆発的な活躍を見せた
ラウール・ヒメネスと新戦力のパトリック・クトローネは素晴らしいパフォーマンスを見せてくれた。
中でもラウール・ヒメネスは爆泊的な活躍をしたのだ。
彼はディフェンスのミスから決定的なチャンスを迎え、シティのゴールを脅かした。
だが、そんなチャンスを2度逃してしまいただ脅威を与えるだけで終わったかのように見えた。
そしてそれで終わらないのがラウール・ヒメネスの凄さだ。
素晴らしいドリブルからオタメンディを躱し、アダマ・トラオレのゴールをアシストした。
終わってみれば2つのアシストに5回中4回のドリブル成功、3回のキーパス、そして6回ものデュエルに勝利している。
マンチェスターシティからすると早くピッチから去ってほしいと思ったであろう。
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