1.全体的に緩い
低迷が続くマンチェスターユナイテッドの大きな特徴の一つだ。
マーカス・ラッシュフォードやアントニー・マルシャルらが今の攻撃の中核を担う必要があるが、どう見ても彼らはチームと上手く繋がっているようには見えない。
その原因が創造性のなさだ。
彼らは創造性を作り出すことよりも敵陣でチャンスを作り、何よりもゴールを決めることが仕事なのだ。
創造性がなく、ロメル・ルカクほどの脅威を与えられるわけではない2人を中心とした攻撃は非常に遅く、相手からすると対峙しやすいのだ。
ニューキャッスル戦では12本のシュートを放っているが、枠内はわずか3本だ。
中盤から創造性を生み出す動きやボールを持った際のビジョンが不可欠であり、それがないと今のダラダラとした雰囲気は続いてしまうだろう。
2.目立つ負傷者
マンチェスターユナイテッドはエースであるロメル・ルカクと出場時間が短かったアレクシス・サンチェスをインテルに放出した。
その結果ゴールのほとんどをマーカス・ラッシュフォードとアントニー・マルシャルに頼らざるを得ない状況を作り出してしまった。
そしてそのアントニー・マルシャルと中盤で大きな影響力を持つポール・ポグバは怪我で離脱してしまっている。
この2人の離脱は非常に大きな意味を持ち、主にマンチェスターユナイテッドの攻撃のクオリティを半減させてしまうのだ。
ただでさえストライカーが不足しているというのに前線をまだまだ若いマーカス・ラッシュフォードに任せるのは酷な話だろう。
ポール・ポグバは前述した創造性を生み出せる貴重な選手だ。
負傷者の多さはニューキャッスルを更に輝かせてしまう大きな要因だったのだ。
3.マシュー・ロングスタッフの素晴らしい一撃
マンチェスターユナイテッドを地獄の奥底まで叩き落したのは兄のショーン・ロングスタッフとともに試合に出場した19歳のマシュー・ロングスタッフだ。
この日、ニューキャッスルのヤングスターは攻守に渡って素晴らしい活躍をしていた。
そしてその活躍をより輝かしいものにした72分、カウンターから相手ゴールに迫り約20ヤードの位置から放った強烈な一撃は名手ダビド・デヘアをしても止めることができなかった。
マンチェスターユナイテッドからすると不運だっただろうか、それとも必然的な失点だったのだろうか。
どちらにせよ我々はまた新たな星がプレミアリーグに現れたと感じずにはいられない瞬間を目にしたのだ。
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