補強禁止処分にエースの移籍、更には監督交代と多くの出来事が起こったチェルシー。
このままではろくに選手も補強ができず、監督もクラブのレジェンド、フランク・ランパードを招聘したものの経験不足であることから順位を著しく落とすのではと思われていた。
しかし、チェルシーのアカデミーが世界でも有数の「逸材輩出所」だということを忘れていないだろうか。
ランパードは次々とアカデミーの選手を起用し、選手たちもその起用に応えている。
その結果現在プレミアリーグで最もエキサイティングな試合を展開するチームの一つとなっている。
そこで今回は今シーズン、チェルシーで最も輝いている3名を紹介しよう。
1.メイソン・マウント
チェルシーにおけるキープレイヤーだ。
昨シーズン、チャンピオンシップでフランク・ランパードと共に時間を過ごしたメイソン・マウントは今シーズンも同じく重要な役割を与えられている。
元々攻撃的なポジションを主戦場とし、常にゴールを狙う姿勢が評価されていたマウント。
今シーズンは既に4ゴール1アシストを記録しており、シュートも平均2.4回放っている。
それだけでなく、19回のリカバリーに加え、33.2回のパスを記録、82%を成功させている。
もはや攻撃ではなく、チームにとって攻守ともに欠かせない選手となっているのだ。
シーズン前からメディアの注目を浴び、ランパードからも絶大な信頼を得ていたマウントだが見事にその期待に応えることに成功している。
2.タミー・アブラハム
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アストンヴィラで爆発的な得点力を見せ、チェルシーにおいても継続しようとしているタミー・アブラハム。
セルヒオ・アグエロやモハメド・サラー、ハリー・ケインらスター選手が揃うプレミアにおいて臆することなくプレーし、得点ランキングでは得点王を十分に狙える位置につけている。
3.1回ものシュート数を記録し、そのうち2.6回はエリア内からである。
また、柔らかな足元と正確なシュート精度に加えてアブラハムには空中戦という強みもある。
今シーズン32回の空中戦勝利という数字はそれをしっかりと表している。
まさに弱点のないいくつものパターンから得点ができる完璧なストライカーである。
3.ジョルジーニョ
サッリボールの中心人物であったジョルジーニョはフランク・ランパード体制で姿を消してしまうと思われていた。
ランパードが好む攻撃的なスタイルに強度が足りないことが明白であったからだ。
しかし、エンゴロ・カンテが離脱してからジョルジーニョの活躍には目を見張るものがある。
チェルシーのベストプレーヤーではないかもしれないが最もいい意味で期待を裏切った選手だ。
4.1回のタックル数は昨シーズンの3.4回よりも増加しており、2.5回のタックス成功数も昨シーズンの2.1回より増えている。
そう簡単に守備面での改善を図ることはできないはずだが、まさにジョルジーニョ自身の努力がこの結果に繋がったと言えるだろう。
そして彼が元々持ち合わせている驚異的なパス能力にランパードは助けられている。
その正確無比な供給でチームの攻撃は活性化しており、アブラハムら前線の選手がより多くのシュートを放てるようになったのもジョルジーニョの供給があってこそである。
まだまだこれから選手としてのピークを迎えるジョルジーニョはランパード体制のチェルシーにとって大きな存在となるだろう。
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