いよいよ今週末のプレミアリーグで頂上決戦が行われる。
未だ無敗のリバプールは王者であるマンチェスターシティに6ポイントの差をつけて首位に立っており、比較的余裕はある状態だ。
目立った怪我人はジョエル・マティプのみであり、疲れが見え始めているフィルジル・ファンダイクに多少の心配はあるものの世界最高のディフェンダーに一瞬の隙もないだろう。
マンチェスターシティは今シーズンもその強さに陰りはないものの、あっさりと負けてしまう試合がある。
主に守備面での不安定さが原因ゆえに破壊力抜群のリバプール攻撃陣とどう対峙するのかは見ものである。
怪我人が目立つシーズンでありながらラヒーム・スターリングは成長を続けており、昨シーズン怪我で多くの試合を欠場したケヴィン・デブライネも戻ってきている。
そこで今回はこの頂上決戦における注目選手を5人ピックアップしてみよう。
1.トレント・アレクサンダー・アーノルド
21歳でありながらモダンなサイドバックの代表格ともいえる選手に成長したトレント・アレクサンダー・アーノルド。
アレクサンダー・アーノルドは左のアンドリュー・ロバートソンとともにあり得ないほどの数のアシストを供給し、昨シーズンは2人合わせて20以上のアシストを記録した。
今シーズンのアレクサンダー・アーノルドはまるでデイビッド・ベッカムのようなキックを送り込み、相手の守備網を無効化するという超人的なプレーを見せ続けている。
また、フリーキックの精度も抜群でありマンチェスターシティが最も警戒すべき攻撃パターンと言っても過言ではない。
守備は未だに少し不安点を残している状態だが、それを補って余りあるほどの攻撃センスを擁している。
試合を決定づけるのはモハメド・サラーか?それともサディオ・マネか?
それはもしかするとこの21歳の若者かもしれない。
2.ケヴィン・デブライネ
たとえダビド・シルバがおらずとも、マンチェスターシティには彼がいる。
ケヴィン・デブライネが世界最高峰のプレーメーカーであることは既に知られていることだ。
今シーズンは今の時点で9アシストを記録しており、まさに怪物としか言いようがないほどの選手だ。
相変わらずの優れたビジョンとそれを実行するだけのパス精度、そして試合を決定づけてしまう鬼の如しキラーパス。
マンチェスターシティはこの機会にリバプールとの差を絶対に縮めなければならない。
それを可能にする男がケヴィン・デブライネなのだ。
3.サディオ・マネ
今や世界で最も優れたアタッカーの1人、サディオ・マネ。
ファイナルサードで見せるクオリティは非常に高く、モハメド・サラーらとともに輝いたゴールデンブーツ賞が語るようにその決定力は年々増している。
また、マネが戦術的に重要なのはチームプレーに徹するという部分だ。
仮にアンドリュー・ロバートソンが突破されてしまってもいつの間にかサディオ・マネが彼のカバーに入っていることも珍しくはない。
ポゼッションスタイル、カウンター、そして攻め込まれているときすべての状況に高レベルで対応し、得点に直結してしまうマネはまさにマンチェスターシティを地獄の底に叩き落すことができる選手だ。
4.ラヒーム・スターリング
古巣対決となるラヒーム・スターリング。
かつてリバプールからマンチェスターシティに移籍した際は、もともと持っていたドリブル能力をさらに高めることができると予想されていた。
現在、ペップの下でスポンジのように技術を吸収しているスターリングはそのドリブル能力でファイナルサードを荒らし、ディフェンダーたちにとって最悪の悪夢となっている。
しかも、長年の課題であった決定力も段々改善しておりパーフェクトなアタッカーに近づきつつある。
古巣からのブーイングがあることは明らかであり、そんな中で持っているクオリティを発揮すると必ずマンチェスターシティを勝利に導くことができるはずだ。
5.セルヒオ・アグエロ
プレミアリーグで3人の監督の下でプレーしてきたセルヒオ・アグエロ。
監督が代わることは彼にとって何の問題でもない、持っているクオリティを発揮して得点を量産し続けている実力、実績ともに備わっているプレミア最強のストライカーだ。
驚くべきはその一貫性だ。
ペップに監督が代わり、戦術的にアグエロがフィットするのは難しいと言われながらもあっさりと自らの役割をこなし、いつものように得点を積み重ねているのだ。
リバプールは確実にアグエロを封じにやってくるはずだ。
フィルジル・ファンダイクをはじめ屈強な中盤の選手らを攻略し、得点に結びつけることはできるのだ。
はっきり言ってアグエロであれば十分に可能だ。
バロンドール獲得が近いと言われているフィルジル・ファンダイクとプレミア最強ストライカーアグエロの対決にも目が離せないだろう。
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