プレミアリーグは他のリーグよりも潤沢な資金を持ち、それを用いて大型補強を行うことが恒例行事のようになっている。
もちろん、チェルシーやマンチェスターシティなどオイルマネーが入っているクラブ以外も同等の補強をすることが可能なのだ。
今夏の移籍劇も非常に興味深いものがいくつもあった。
特にディフェンスに大きな課題を持っていたマンチェスターユナイテッドや補強ゼロで昨シーズンを戦ったスパーズは多額の資金を投入した。
しかし、時に大きな移籍金に見合わないプレーに留まる選手も出てきてしまう。
Sportkeedaより、まだ決めつけるのは早いが現時点で高額な移籍金に見合わない3人の選手を紹介しよう。
1.タンギ・エンドンベレ
今シーズンのスパーズのパフォーマンスは本当に酷い。
タンギ・エンドンベレは緩くなる中盤をしっかりと締め、攻撃に厚みをもたらすことのできる存在としてクラブレコードの£55mを支払って獲得された選手だ。
リヨン時代のエンドンベレを見れば1人でチームの課題を解決できる選手ということは誰もがわかることだが、残念ながら実際は低調なパフォーマンスに終わってしまっている。
決して悪くはないがクラブレコードで獲得された選手とはとても思えない。
もちろんまだ1年目であり、これから成長の余地もあるため彼がプレミアリーグで失敗したと決めつけてはならない。
しかし、今の段階では£55mにふさわしくはない選手だ。
2.ニコラ・ペペ
リール時代、41試合で23ゴール12アシストを記録した世界中から欲しがられた超絶ウィンガーのニコラ・ペペ。
争奪戦の結果、アーセナルが約100億円を支払って獲得することになりピエール・エメリク・オーバメヤンとアレクサンドル・ラカゼットの3人で強力なカルテットを形成することが期待された。
しかし、ここまでわずか1ゴール2アシスト。
最近ではスタメンでの出場も減ってきている。
知っての通りアーセナルも低迷しており、ニコラ・ペペはそんな悪い雰囲気を解決してくれる選手だと誰もが思ったはずだ。
ドリブルのスキルがあることは承知だが、それがチームにどのように役に立っている?
ラヒーム・スターリングやサディオ・マネを見ればわかるようにただ小手先の上手さで誤魔化せるほど甘いリーグではない。
自らのスキルをどのようにチームに還元することができるのか。
それを見いだせないならずっとベンチに100億円を置いたままになってしまうだろう。
3.ハリー・マグワイア
決して悪くはない、悪くはないが…。
マンチェスターユナイテッドはここまで11失点とそこまで悪い数字ではない。
マグワイア本人もそこそこのパフォーマンスを見せている。
が、フィルジル・ファンダイクという前例がある限りマグワイアは自らに支払われた£80mという金額の活躍をしなければならない。
アーロン・ワン=ビサカの個人技は光るもののマグワイアは最終ラインのレベルを上げることはできていないのだ。
ディフェンダーに多額の移籍金が支払われるということは個人でのパフォーマンス以外も成長させなければならない。
フィルジル・ファンダイクは見事にリバプール全体の守備を改善して見せた。
現在、皮肉にもマグワイアが出ていったレスターシティは圧倒的な強さで2位に位置している。
古巣より低い順位でリーグを終えてしまうか否かは最終ラインを整備し、チームの後方に自信を与えてやることが重要となってくるだろう。
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