アーセナルは非常に難しい時間を過ごしている。
チームの成績もそうだが、内部ではグラニト・ジャカを中心にゴタゴタが続いてしまっている。
その結果キャプテンがピエール・エメリク・オーバメヤンに交代したもののそのオーバメヤンには移籍の噂が付いて回っている。
監督のウナイ・エメリはジャカを優遇しメスト・エジルを冷遇しているとしてサポーターから反感を買っており、まさにチームは泥沼から抜け出せていない状態だ。
しかし、たった一人の選手で状況が一変することは珍しくない。
アーセナルは現在若い選手を安く手に入れたりアカデミーの選手も試合で使っており、未来のこともある程度考えていることがわかる。
そこで今回はアーセナルに望みを与えてくれる5人の選手を紹介しよう。
1.マッテオ・グェンドゥージ
マッテオ・グェンドゥージは今シーズンで大きな成長を見せ、まさに司令塔という言葉が似合う選手になろうとしている。
若干20歳でありながらプレミアの地で躍動感溢れるプレーを見せており、同じピッチでプレーしている仲間は相当良い影響を受けているのではないだろうか。
中盤における強度はサッカーにおいて非常に重要であり、グェンドゥージはアーセナルの中盤のレベルをワンランク上げることができる。
臆することのないチャレンジングな精神は時にピンチを招くこともあるがそれ以上に彼自身が学び取る物のほうが多いように感じる。
リーグ後半戦、アーセナルが巻き返しを見せるとするならばその中心にいるのは間違いなくグェンドゥージだ。
2.ガブリエル・マルティネッリ
あのユルゲン・クロップも手放しで称賛したほどの才能の持ち主、ガブリエル・マルティネッリ。
アレクサンドル・ラカゼットとピエール・エメリク・オーバメヤンの2人のストライカーを追い抜くことは現状難しいかもしれないが、どちらかが離脱した際の優秀なバックアッパーだ。
18歳である彼が1番優れているのは若さ溢れるエネルギーでも成熟さでもなく、そのセンスにある。
試合中、彼から溢れ出ているエネルギーを感じている人も多いと思うが得点を奪うことに関してのセンスに長けすぎているのだ。
ここからさらに円熟味や狡猾さを身につければ確実に世界を代表する選手になることができる。
その希望の始まりはもしかすると出場時間を少しずつ得ている今シーズンになるかもしれない。
3.キーラン・ティアニー
若くから期待されているキーラン・ティアニーは新たにアーセナルの左サイドに希望を与えてくれる選手だ。
経験豊富なナチョ・モンレアルが退団したことで不安定になると言われていたが、それを解決できるだけの力を持っている。
とにかくすべてにおいて効果的な選手であり、セアド・コラシナツにはない守備も持っている。
ディフェンスラインを整えることはポイントを積み重ねるうえで何よりも大切なことと言われているが、アーセナルにとって彼を補強したことは非常に大きかったと思うはずだ。
まだ一貫性のあるプレーができるかどうかが懐疑点であるが、それを改善できるかどうかも含め今シーズンは彼に注目して見てほしい。
4.カラム・チェンバース
期待の若手とした獲得されたカラム・チェンバースは今シーズンの鍵を握る可能性がある。
彼が誰よりも優れている点は何であろうか。
それは今のアーセナルが最も必要としているメンタリティーである。
今、彼がピッチの上にいることを誰も疑問には思っていないだろうがかつては期待されながらもローンに出されてしまい、挙句の果てには怪我まで経験している。
しかし、何が起ころうとも彼を止めることはできなかった。
本物のプロフェッショナルであり、守備に関するすべてのことを愛しているように見える。
アーセナルに眠っている”何か”を呼び起こすとしたらこの男以外にはいないだろう。
5.ベルント・レノ
バーゲン価格と言ってもいいのではないだろうか。
ベルント・レノは現在のアーセナルで最も一貫性のあるプレーを見せてくれている選手だ。
守備の脆さのあまり気づいていない人も多いが、確実にプレミアリーグでもベストなゴールキーパーの1人であり、今の順位にいるのも彼の活躍によるところが大きい。
1対1の状況に対して非常に強く、レノも大きな自信を持っているだろう。
仮にアーセナルがディフェンスラインを整えることに成功したらレノの重要性はさらに増すだろう。
今アーセナルにとって希望であり、未来のチームにとっても確実に希望となる選手だ。
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