ビッグ6、今やこの言葉は死語となっているだろう。
勢力図が徐々に変わり、スパーズやマンチェスターユナイテッド、アーセナルは今シーズン思うような結果を出すことができていない。
代わりに出てきたのが2015年にタイトルを獲得しているレスターシティ、昇格したばかりで7位フィニッシュしたウルブズ、そして今シーズン昇格組ながらも躍進を見せているシェフィールドユナイテッドだ。
そこで今回はかつてのビッグ6以外のチームで組んだベストイレブンを紹介しよう。
ゴールキーパー ディーン・ヘンダーソン-シェフィールドユナイテッド
マンチェスターユナイテッドからレンタルで加入し、完璧な守護神としての活躍を見せているディーン・ヘンダーソン。
かつてはゴールキーパー不足と言われていたイングランドも徐々にレベルを上げてきているのではないだろうか。
ヘンダーソンはその見事な反応と1対1の強さでシェフィールドの堅守を最高峰で支えており、今シーズンのチームの命運を握る重要な人物だ。
所謂ビッグ6のチームで守護神を務めていても決しておかしくはない。
右サイドバック リカルド・ペレイラ-レスターシティ
レスターシティの不動の右サイドバックに君臨するリカルド・ペレイラ。
優れた攻撃力を活かし、レスターシティの攻撃に厚みを増している。
それだけではなく非常にソリッドな守備も手泣きすることができる。
センターバック チャグラル・ソユンク-レスターシティ
レスターシティで鉄壁の守りを見せ、見事にハリー・マグワイアの穴を埋めたのがこのチャグラル・ソユンクだ。
今シーズンの活躍は素晴らしく、守備はもちろん攻撃面でも落ち着いた捌きと縦パスでビルドアップを大きく助けている。
相方であるジョニー・エヴァンスもソユンクのカバー力があるからこそ輝いていると言っても過言ではない。
センターバック ナタン・アケ-ボーンマス
チェルシーを出た後のアケは非常に上手くやっている。
今やボーンマスで最も一貫性のあるパフォーマンスを持っている選手であり、エディ・ハウも抜群の信頼を置いているだろう。
ボールの扱いは当たり前のように上手く、最終ラインからの展開もスムーズに行うことができる。
彼の活躍を見てマンチェスターユナイテッドやレスターシティが獲得を狙っているという話もあるくらいである。
左サイドバック ベン・チルウェル-レスターシティ
ベン・チルウェルは数年前よりビッグクラブから注目を浴びていた逸材だ。
今シーズンはついに覚醒したと言うべきか、ブレンダン・ロジャースが求めるサイドバック像を完璧に体現している。
非常にモダンなサイドバックであり、その正確なクロスは今やレスターシティにとって大きな武器となっている。
年齢もまだ若く、世界有数の選手になるのも時間の問題かもしれない。
守備的ミッドフィルダー ウィルフレッド・エンディディ-レスターシティ
今シーズン、欧州で最もタックルを成功させている選手だ。
ウィルフレッド・エンディディは現在最少失点を誇るレスターシティの心臓部となっており、カウンターの阻止や逆にボールを奪ってからカウンターの起点になるなどチームにとって欠かすことのできない選手となっている。
第2のエンゴロ・カンテのようにチームをタイトル獲得に導くことにできる特別な選手とも言えるだろう。
セントラルミッドフィルダー ジョン・マッギン-アストンヴィラ
ジョン・マッギンは粘り強さとハードワークが売りのミッドフィルダーだ。
だが、それだけではなく驚異的な左足でのシュートも持っており既に今シーズンは3ゴールを記録している。
現在最も完成されたミッドフィルダーの1人とされているマッギンにはあのアレックス・ファーガソンも絶賛している。
昇格組であるアストンヴィラで息を吐いているがこのままいくと間違いなく来夏には多くのクラブから打診されるだろう。
セントラルミッドフィルダー ジョン・ランドストラム-シェフィールドユナイテッド
シェフィールドユナイテッドで突如名前を派手に売り出したのがこのジョン・ランドストラムだ。
3ゴールを記録しており、優れた守備を持つシェフィールドの攻撃をサポートしている。
そして走力と怪物のようなスタミナでその守備も大きく支えているのだ。
どこにいても現れる、そんな言葉がぴったりのランドストラムは今後も大きな活躍を見せてくれるだろう。
攻撃的ミッドフィルダー ジェームズ・マディソン-レスターシティ
余りにも素晴らしいレスターシティの頭脳。
マディソンは優れたテクニックを誇り、前線のジェイミー・ヴァーディやアヨセ・ペレス、そしてユーリー・ティーレマンスらと完璧な関係を築き上げている。
お膳立てをしたかと思えば中距離から自ら得点を奪いにくるマディソンはすべてのクラブにとっての脅威となっている。
一貫性もあり明らかに世界でもトップクラスのプレーメーカーだ。
ストライカー ジェイミー・ヴァーディ-レスターシティ
ここまで13試合に出場し、12ゴールを決めているジェイミー・ヴァーディ。
かつての姿を取り戻しており、相変わらずのスピードと決定力でレスターシティの攻撃を牽引している。
このままいけば得点王も十分にあり得るペースであり、レスターシティのトロフィー獲得を大きくサポートするだろう。
自らの得点力はもちろん周りとの連携も素晴らしく、監督からすればこれほど信頼できるストライカーを見つけることは困難なはずだ。
ストライカー ラウール・ヒメネス-ウルブズ
直近リーグ戦9戦連続無敗を誇るウルブズのストライカー、
ラウール・ヒメネス。
ここまで6ゴールを決めており、堅守速攻を得意とするチームで戦術的に大きな存在となっている。
何でもできる、と言ってしまえば簡単だが前線を主戦場とする選手としては本当に何でもできてしまう。
カウンターの起点になったかと思えば味方を活かすことも可能、そして何より得点に関与している割合が非常に高いのだ。
ただ得点を決めるだけではないラウール・ヒメネスは非常にモダンなストライカーであり、ウルブズが大金を叩いて獲得しただけの価値は十分にある。
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