ジョゼ・モウリーニョがプレミアリーグに再び舞い戻ってきた。
サッカーの内容に大きな変化はないものの、就任して以降の2試合で勝利を収めている。
そんなモウリーニョはポルトから始まりこれまで多くのビッグクラブを率いてきた。
では、歴代で彼が指揮をとったチームの中からベストイレブンを選出すると果たしてどうなるのだろうか。
そこで今回はこれまでモウリーニョが率いてきたクラブでのベストイレブンを発表しよう。
ゴールキーパー ペトル・チェフ
プレミアリーグにおける最多クリーンシート記録保持者。
ヘッドギアがトレードマークの元チェコ代表は本当に説明のいらないゴールキーパーであった。
イタリアのジャンルイジ・ブッフォン、スペインのイケル・カシージャスらのように本物の守護神と呼べる存在であり、これまでにチェルシーが獲得してきたトロフィーには彼の血と汗が混じっているだろう。
1シーズンにおける最多クリーンシート記録である21は未だに破られておらず、マンチェスターユナイテッドのエドウィン・ファンデルサールが同数で並ぶのでやっとだ。
現代的なゴールキーパーとしての能力が求められてきた時代がやって来てもその経験を活かしてゴールマウスを守り続けた。
不運にもレギュラーをティボー・クルトワに奪われたためにアーセナルへと移籍となったが、移籍しても彼らしいプロフェッショナルを維持し続けていた。
本当に偉大な、プレミアリーグを代表するゴールキーパーだ。
ディフェンダー ハビエル・サネッティ、リカルド・カルバーリョ、ジョン・テリー、アシュリー・コール
そうそうたる面子が並んだ。
ハビエル・サネッティはインテルのレジェンドであり、モウリーニョ政権におけるトレブル達成の立役者とも言える存在だ。
ディフェンダーに必要なすべてを備えた選手であり、アルゼンチン出身ながら守備の国イタリアを唸らせるほどの守備能力を持っていた。
リカルド・カルバーリョとジョン・テリーはチェルシーにおける最堅守のコンビだ。
シーズンを通して失点が僅か15と恐るべき数字を残している。
また、テリーに関してはチェルシーにおけるれっきとしたレジェンドであり引退する最後の瞬間までキャプテンシーを持ち続け自らの選手たちに「ジョン・テリー」を示した。
アシュリー・コールは言うまでもなく歴代でも最高峰のサイドバックだ。
完璧な能力を持っており、現代の選手たちと比較しても圧倒的にアシュリー・コールの方が上だと言わざるを得ないほどである。
間違いなくプレミアリーグ史上最高の左サイドバックだろう。
ミッドフィルダー クロード・マケレレ、フランク・ランパード、ウェズレイ・スナイデル
バランスと恐ろしいほどの攻撃力を持つ中盤の出来上がりだ。
クロード・マケレレは驚くべき守備能力を誇った選手であり、広い範囲をカバーしながら確実に攻撃の芽を摘んでいた。
フランク・ランパードとデコがファイナルサードでイキイキとプレーすることができたのは後ろにこのマケレレが控えていたからである。
近年ではエンゴロ・カンテがマケレレと同程度の守備能力を持っていると言われているが、それでも守備に限定すると彼に適うほどではないだろう。
それほどに怪物じみていたのだ。
現在のチェルシーの監督であるフランク・ランパードは中盤の選手ながら高い得点力を持つ選手であった。
イングランド人らしいダイナミズムを活かしエリア内に侵入することもあれば、遠目からでも十分ゴールを狙えるキック精度も備えていた。
チェルシーの黄金期を支えた誰もが認めるワールドクラスだ。
ウェズレイ・スナイデルはバロンドールを獲得できなかったことが不可解で仕方がない選手だ。
常に中盤で魔法をかけ続け、チームを勝利に導く天才であった。
リオネル・メッシとクリスティアーノ・ロナウドと同時代に生まれたことが不運だったのか、それとも…。
フォワード エデン・アザール、ディディエ・ドログバ、クリスティアーノ・ロナウド
現在レアルマドリーに所属しているエデン・アザールはチェルシーで年々パフォーマンスレベルを上げていたベルギーの天才だ。
多くの得点を量産することはないが、常に左サイドでチャンスを作り出し、時には変幻自在のドリブルスキルで見る物を魅了させていた。
タイトル獲得に大きな貢献をしてきたアザールは2015のPFAプレーヤーオブザイヤーに選出されている。
ディディエ・ドログバはまさにストライカーであった。
ポルト時代に彼に惚れたモウリーニョがより資金のあるクラブへ移ってでも獲得したいと思ったほどだ。
屈強で空中戦の強さがありながらシュートセンスに恵まれていたドログバは全プレミアリーグのクラブにとって悪夢のような存在となった。
クリスティアーノ・ロナウドは当然の選出だろう。
5度のバロンドールを獲得し、レアルマドリーでは同じスペインのライバルであるリオネル・メッシとともに考えられないほどの得点を量産し続けていた。
大きな舞台になればなるほどとてつもないゴールでチームを救ってきた。
近年のレアルマドリーの功績はロナウドが作ったと言ってもいいだろう。
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