ジョゼ・モウリーニョはタイトル請負人としてこれまで多くのクラブでトロフィーを獲得してきた。
その彼が次の到着駅として選んだのがイングランドのスパーズだ。
モウリーニョが就任してからマンチェスターユナイテッドに破れたもののチームの勢いは戻りつつあると言ってもいいだろう。
チェルシーが失速し始めているため、来シーズンのチャンピオンズリーグ出場権を獲得することも可能かもしれない。
そこで戦力を整えればモウリーニョの指揮の下、更なる大きな結果を望むこともできるはずだ。
しかし、彼の招聘にはリスクが伴ってしまう。
そこで今回はモウリーニョスパーズにおける、考えられる最高の結末と最悪の結末を紹介しよう。
1.最高の結末:リーグと国内カップ優勝
モウリーニョであればそこまで難しいミッションではないはずだ。
タイトルから遠く離れているスパーズにリーグタイトルをもたらすことができれば確実にブランド力も身についてくるはずだ。
では、この結末に導くためにはどのようなことが必要となるのだろうか。
ダニエル・レヴィ会長の投資
最重要と言っても過言ではないだろう。
モウリーニョはミッションを達成するために必ず大きな投資を望むはずだ。
これまで財布の紐を固く閉ざしてきたダニエル・レヴィ会長がモウリーニョの望む選手を惜しみなく獲得することができれば力強い援護となる。
戦力の売却
クリスティアン・エリクセンは世界で見ても最高クラスの市場価値を持っていながら来夏にフリーでの移籍が可能となってしまう。
彼を無理やり引き留めることはもはや必要がないことだが、少なくとも数十億の利益を失うことになればクラブに大きな損失を与えることになる。
冬に彼を含めた戦力の売却を上手く行うことができればFFPのことを気にすることなく余裕を持った移籍戦略を考えることができるはずだ。
既にモウリーニョは若いデレ・アリを中心に据えようと試行錯誤をしている。
そこにソンフンミンやハリー・ケインのような実力者をミックスさせることで勝てるチーム作りをしてくるはずだ。
クラブから投資というサポートを受けることができればスパーズは未だかつてないほどの巨大なチームになり、タイトルをもぎ取っていくだろう。
2. 最悪の結末:クラブと揉め、あっという間に低迷
ジョゼ・モウリーニョは非常に扱いが難しい監督だろう。
これまでも円満にクラブと別れてきたとは言い難い。
カリスマ性が強いということはそれだけ影響力も大きいということだ。
仮にチーム作りが上手くいっている最中にクラブと揉めごとを起こしてしまえば空中分解することも十分に考えられる。
その要因を考えてみよう。
ダニエル・レヴィ会長が金を出し惜しむ
仮に、モウリーニョが望む選手を獲得しなかったり素直に資金を提供しなければあっという間に彼とクラブは決別してしまうだろう。
恐らくモウリーニョと契約する際にそのことについても了承しているはずだが、何らかの理解の違いがあった場合これが起こる可能性は高い。
ハリー・ケインの移籍
ハリー・ケインは現チームで最も一貫性のある実力者だ。
彼以外でプレミアリーグで20点を約束できる選手はセルヒオ・アグエロとピエール・エメリク・オーバメヤン、そしてサディオ・マネとモハメド・サラーくらいだろう。
タイトルを手にするチームには必ずと言っていい程信頼できるストライカーがいる。
仮に来夏の移籍市場でハリー・ケインが移籍となればチーム力の低下はおろか、他の選手の心情にも悪影響を及ぼすだろう。
せっかくデレ・アリの調子も戻り、ソンフンミンも好調だというのに移籍してしまえば意味がなくなってしまう。
どちらの結果に転ぶかは良くも悪くもモウリーニョの手腕次第となってしまう。
チームが空中分解し、最悪の時期を迎えることになってしまうのか。
それともタイトル請負人の名に恥じぬ采配で見事にスパーズにトロフィーをもたらすのか。
これからのプレミアリーグで注目しておきたいポイントだ。
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