ついにウナイ・エメリが解任され、後任にはクラブOBであるミケル・アルテタが就任した。
若干の風向きは変わったとはいえリーグ戦の順位は悲惨であり、かつてのビッグクラブの面影は取り戻せてはいない。
それもそうだろう。
ミケル・アルテタの戦術が浸透していない状況や選手層の問題があるからだ。
これから未来に向けてアーセナルは再びビッグクラブとして輝く準備をしなければならない。
そのために彼らにはいくつか必要なものがある。
今回はアーセナルが復活するために必要は3つの事を紹介しよう。
1.ヨーロッパリーグで優勝する
彼らにはタイトルが必要だ。
現在のリバプールを見てもわかるように大きなタイトルは選手やスタッフたちにとてつもない自信を与えてくれるのだ。
リーグ戦は既にリバプールの独走が始まっており優勝を目指すのは現実的ではない。
それならばヨーロッパリーグで王者に輝くのが一番手っ取り早く、即効性のある薬となる。
もちろんヨーロッパリーグにも強豪は出場しており、優勝を目指すのはそう簡単なミッションではない。
だからこそキャプテンがトロフィーを掲げる瞬間は何よりも価値のあるイベントとなるのだ。
まずはタイトル。
そこから彼らは自ら復活への道のりを描くことができるはずだ。
2.トップ4でフィニッシュする
多くの選手がチャンピオンズリーグに出場したいというのは当たり前の感覚だ。
最高峰の舞台で自らの価値を示し、さらには1つしかないトロフィーを掲げることは未来まで語り継がれる誇りとなるからだ。
チャンピオンズリーグの出場権を逃すということはクラブの収益が減るだけでなく、野心を持った選手の流出はもちろん獲得も難しくなってしまう。
アルテタはペップに認められるほどの指揮官だが、監督としての経験はゼロであり補強というアシストがなければ彼も頭を悩ますに違いない。
チャンピオンズリーグ出場権内である4位以内でフィニッシュすればすべてが明るくなるはずだ。
既にリバプール、レスターシティ、マンチェスターシティは4位以内が濃厚であり残る1つの枠をマンチェスターユナイテッドやスパーズ、ウルブズらと争うことになる。
幸か不幸か、これらのライバルを打ち崩して4位以内に入れば確実に彼らにとって大きな自身にも繋がるだろう。
3.バックヤードでのアシスト
ユルゲン・クロップにはペピン・リンダース、ペップにはミケル・アルテタ、モウリーニョも今回のスパーズ移籍で優秀なコーチ陣を呼んでいる。
監督1人だけでは状況を変えることは非常に難しい。
アルテタにはこれまでの名将たちのようにバックヤードでの助けが必ず必要となる。
それはコーチだけでなく、フロント陣による選手の獲得も意味する。
脆弱な守備陣を立て直すために必要なセンターバックの補強、強度を高めるためのミッドフィルダー。
これらの選手が揃って初めてチームとしての戦術が機能するのだ。
本気でアーセナルを復活させたいと思っているのならばクラブが一体となってアルテタを助けなければならない。
多くのクラブが犯している「短期間での解任」という決断を下してしまえばいつまで経っても状況は変わらないだろう。
今冬、そして来夏での移籍市場における動きにはぜひ注目しておきたい。
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