1.ノリッジシティ
プレミアリーグに昇格し、持ち前の細かいパスワークを駆使しながら上位チームを相手にしても恐れずに激しい攻撃を続けるノリッジシティ。
マンチェスターシティを撃破し、アーセナルやスパーズと引き分けるなど実力があることは確かだが守備において統制がとれていない。
守備の脆弱さはそのまま順位に反映してしまうため現在のノリッジは最下位に位置している。
トッド・キャントウェルのような若き才能やテーム・プッキのようなベテランがいるためここから調子を上げることはそんなに難しくないミッションのはずだ。
プレミアリーグは冬休みの期間に入るため、守備の統制をしっかりと取りある程度の一貫性を持たせることで降格を回避することは可能だ。
2.ウェストハムユナイテッド
デイビット・モイーズ復帰は失敗だろうか。
チームは連敗を重ね、ここからの日程はマンチェスターシティやチェルシーらビッグ6との対戦に加え、戦術が馴染みリバプールをも苦しめたサウサンプトンや新たなビッグ6入りを目論むウルブズらと対戦する。
かつてエバートンで限られた資金を用いてやりくりしていたモイーズの戦術は既に化石のようだ。
ウェストハムにはフィリペ・アンデルソンやマヌエル・ランシーニ、ファビアンスキやデクラン・ライスなど多くのタレントを抱えるクラブとは思えないほどの失墜ぶりだ。
キャプテンであるマーク・ノーブルをはじめとした選手たちは危機感を持っているが果たしてモイーズはその思いを共有できているのだろうか。
恐らく答えはNOだ。
選手たちの気持ちを理解し、抱えているタレントのポテンシャルを開放しなければプレミアから脱落することは容易に想像がつく。
マンチェスターユナイテッドに次いで失格の烙印を押されたくなければ今すぐに解決策を練る必要がある。
3.アストンヴィラ
非常に不運なチームだ。
タミー・アブラハムをはじめとする昨シーズンまでいたレンタル組は居なくなり、何とかここまでチームとして形は保っているもののトム・ヒートンやジョン・マッギンら主力に怪我が続出しているアストンヴィラ。
ジャック・グリーリッシュがとてつもない活躍をしており、冬の移籍市場で上位チームに狙われていたものの戦力を保つことに見事に成功した。
ノリッジシティと並びリーグ最低の失点数を記録するアストンヴィラは守護神が不在なこともあり守備が不安定だ。
しかし、冬の移籍市場でリバプールにも在籍していたペペ・レイナを補強したこともあってなのか、2020年に入ってからはマンチェスターシティとボーンマスに敗北したのみで残りの試合では勝ち点を積み上げている。
現在は降格圏を抜けているものの18位ウェストハムユナイテッドとの差はわずかに1。
このままジャック・グリーリッシュが息を吐き続けジョン・マッギンらが帰ってくれば安定した試合運びが可能となるはずだ。
名門の看板を背負うアストンヴィラは何としてでも残留を目指して激しい戦いを展開するだろう。
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